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2023年12月8日 (金) 09:49時点におけるWiki (トーク | 投稿記録)による版 (→‎SDDMテーマ)
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概要



便利なソフトウェア

Okteta Editor

Oktetaは、バイナリファイルを編集するエディタである。

oktetaの主な機能を、以下に示す。

  • テキストエディタに似た編集機能。
  • データビューのための様々な設定が可能。
  • 複数のファイルの編集。
  • FTPまたはHTTPによるリモートでのファイル編集。


インストールについては、インストール - バイナリエディタ#Linux#Okteta Editor (KDE推奨)を参照すること。

KDiff3

KDiff3は、ファイルやフォルダの差分や結合を行うツールである。

  • 2つまたは3つのテキスト入力ファイルまたはディレクトリを比較して、マージする。
  • 行単位、文字単位で差分を表示する。
  • 自動マージ機能を提供する。
  • マージの衝突を快適に解決するためのエディタを備えている。
  • KIOを介したネットワークの透過性を提供する。
  • 空白文字やコメントで変更点をハイライトしたり隠したりするオプションがある。
  • Unicode、UTF-8およびその他のファイルエンコーディングをサポートする。
  • 差分を印刷することができる。
  • バージョンコントロールのキーワードと履歴のマージをサポートする。


インストールについては、インストール - 差分ツール#KDiff3を参照すること。

qBitTorrent

  • パッケージ管理システムからインストールする場合
    sudo zypper install qbittorrent

  • ソースコードからインストールする場合
    qBitTorrentのビルドに必要なライブラリをインストールする。
    ただし、2022/04現在で最新のqBitTorrentでは、Qt 5.15以降、Boost 1.65以降、openSSL 1.1.1以降、Zlib 1.2.11以降が必要であることに注意する。
    sudo zypper install zlib-devel libopenssl-devel libopenssl-1_1-devel libQt5Core-devel libqt5-qtbase-devel libQt5Gui-devel \
    libQt5Xml-devel libQt5Widgets-devel libQt5DBus-devel libqt5-qtsvg-devel libqt5-qttools-devel libQt5Network-devel

    Boost(1.68以降)をインストールする。
    Boostのインストール手順は、インストール - Boostを参照すること。

    次に、Gitコマンドを使用して、libtorrentのソースコードをダウンロードする。
    git clone --recurse-submodules https://github.com/arvidn/libtorrent.git
    cd libtorrent

    ビルド用ディレクトリを作成する。
    mkdir build && cd build

    libtorrentをビルドおよびインストールする。
    export BOOST_ROOT=<Boostのインストールディレクトリ> && \
    cmake -DCMAKE_BUILD_TYPE=Release \
    -DCMAKE_INSTALL_PREFIX=<libtorrentのインストールディレクトリ> \
    -DCMAKE_CXX_STANDARD=14 \
    -G Ninja ..

    ninja -j $(nproc)
    ninja install

    qBitTorrentの公式Webサイトにアクセスして、qBitTorrentのソースコードをダウンロードする。
    ダウンロードしたファイルを解凍する。
    tar xf qbittorrent-<バージョン>.tar.xz
    cd qbittorrent-<バージョン>

    qBitTorrentのビルドディレクトリを作成する。
    mkdir build && cd build

    qBitTorrentをビルドおよびインストールする。
    ただし、ビルドにはGCC 8以降が必要となることに注意する。
    export BOOST_ROOT=<Boostのインストールディレクトリ && \
    export LD_LIBRARY_PATH="/<libtorrentのインストールディレクトリ>/lib64" && \
    cmake -DCMAKE_CXX_COMPILER=<GCC 8以降のg++ファイルのパス> \
    -DCMAKE_INSTALL_PREFIX=<qBitTorrentのインストールディレクトリ> \
    -DCMAKE_BUILD_TYPE=Release ..

    make -j $(nproc)
    make install


KolourPaint

  • パッケージ管理システムからインストールする場合
    sudo zypper install kolourpaint

  • ソースコードからインストールする場合
    KolourPaintのビルドに必要なライブラリをインストールする。
    sudo zypper install make cmake extra-cmake-modules libQt5Core-devel libQt5Widgets-devel libQt5PrintSupport-devel \
    kdoctools-devel ki18n-devel kguiaddons-devel kwidgetsaddons-devel kio-devel kxmlgui-devel \
    ktextwidgets-devel kjobwidgets-devel libksane-devel

    KolourPaintのGithubにアクセスして、ソースコードをダウンロードする。
    ダウンロードしたファイルを解凍する。
    tar xf kolourpaint-<バージョン>.tar.gz
    cd kolourpaint-<バージョン>

    KolourPaintをビルドおよびインストールする。
    mkdir build && cd build
    cmake -DCMAKE_BUILD_TYPE=Release -DCMAKE_INSTALL_PREFIX=<KolourPaintのインストールディレクトリ> ..
    make -j $(nproc)
    make install


Krita

AppImageを使用する場合 (推奨)

Kritaの公式Webサイトから、KritaのAppImageファイルをダウンロードする。

ダウンロードしたファイルに実行権限を付加する。

chmod u+x <KritaのAppImageファイル>


パッケージ管理システムからインストールする場合

または、以下のコマンドを実行してインストールする。

sudo zypper install krita


ソースコードからインストールする場合

Kritaのビルドに必要なライブラリをインストールする。

sudo zypper install gcc cmake extra-cmake-modules boost1_75_0-jam libboost_headers1_75_0-devel libboost_system1_75_0-devel libboost_thread1_75_0-devel \
                    zlib-devel python3-devel python310-devel python3-qt5-devel python3-qt5-sip xinput subversion-devel xsimd-devel \
                    giflib-devel libjpeg62-devel libjpeg-turbo openjpeg2-devel libjxl-devel libpng16-devel libtiff-devel libwebp-devel \
                    libraw-devel libraw1394-devel libmypaint-devel libexiv2-devel openexr-devel OpenColorIO-devel gsl-devel kseexpr-devel \
                    libheif-devel fftw3-devel eigen3-devel liblcms2-devel libpoppler-devel libpoppler-glib-devel libpoppler-qt5-devel quazip-devel \
                    libQt5Core-devel libQt5Core-private-headers-devel libQt5Gui-devel libQt5Gui-private-headers-devel \
                    libQt5Widgets-devel libQt5Widgets-private-headers-devel libQt5Xml-devel libQt5Network-devel libQt5Network-private-headers-devel \
                    libqt5-qtsvg-devel libqt5-qtsvg-private-headers-devel libQt5Concurrent-devel libQt5Test-devel libQt5Test-private-headers-devel \
                    libQt5Sql-devel libQt5Sql-private-headers-devel libQt5PrintSupport-devel libQt5PrintSupport-private-headers-devel \
                    libQt5DBus-devel libQt5DBus-private-headers-devel libqt5-qtmultimedia-devel libqt5-qtmultimedia-private-headers-devel \
                    libqt5-qtx11extras-devel libQt5QuickControls2-devel libqt5-qtquickcontrols2-private-headers-devel \
                    kconfig-devel kwidgetsaddons-devel kcompletion-devel kcoreaddons-devel kcrash-devel \
                    kguiaddons-devel ki18n-devel kitemmodels-devel kitemviews-devel kwindowsystem-devel


もし、xsimdおよびJpegXLライブラリのバージョンが古い場合、または、ライブラリが存在しない場合、ソースコードからビルドしてインストールする必要がある。

  • xsimdのインストール
    1. xsimdのGithubにアクセスして、ソースコードをダウンロードする。
    2. ダウンロードしたファイルを解凍する。
      tar xf <バージョン>.tar.gz
      cd <バージョン>
    3. xsimdをビルドおよびインストールする。
      mkdir build && cd build
      cmake -DCMAKE_BUILD_TYPE=Release -DCMAKE_INSTALL_PREFIX=<xsimdのインストールディレクトリ> ..
      make -j $(nproc)
      make install

  • JpegXLのインストール
    1. JpegXLのGithubにアクセスして、ソースコードをダウンロードする。
    2. ダウンロードしたファイルを解凍する。
      tar xf v<バージョン>.tar.gz
      cd v<バージョン>
    3. JpegXLのビルドに必要なライブラリをインストールする。
      ./deps.sh # GoogleMocやGoogleTest等の依存関係を満たす
      sudo zypper install doxygen giflib-devel libjpeg62-devel libpng16-devel libwebp-devel libwebpdecoder3 openexr-devel libavif-devel
    4. JpegXLをビルドおよびインストールする。
      mkdir build && cd build
      cmake -DCMAKE_BUILD_TYPE=Release -DCMAKE_INSTALL_PREFIX=<JpegXLのインストールディレクトリ> ..
      make -j $(nproc)
      make install


Kritaの公式WebサイトまたはGithubにアクセスして、ソースコードをダウンロードする。
ダウンロードしたファイルを解凍する。

tar xf krita-<バージョン>.tar.gz
cd krita-<バージョン>


Kritaをビルドおよびインストールする。

cmake -DCMAKE_INSTALL_PREFIX=<Kritaのインストールディレクトリ> \
      -DCMAKE_BUILD_TYPE=Release ..
make -j $(nproc)
make install

# または

cmake -G Ninja -DCMAKE_INSTALL_PREFIX=<Kritaのインストールディレクトリ> \
               -DCMAKE_BUILD_TYPE=Release ..
ninja -C .
ninja -C . install


Kritaのデスクトップエントリファイルを作成する。

vi ~/.local/share/applications/Krita.desktop


# ~/.local/share/applications/Krita.desktopファイル

[Desktop Entry]
Type=Application
Name=Krita
GenericName=Digital Painting
Comment=Digital Painting
Exec=/<Kritaのインストールディレクトリ>/krita %F
Icon=krita
Categories=Qt;KDE;Graphics;2DGraphics;RasterGraphics;
MimeType=application/x-krita;image/openraster;application/x-krita-paintoppreset;
X-KDE-NativeMimeType=application/x-krita
X-KDE-ExtraNativeMimeTypes=
StartupNotify=true
X-Krita-Version=28
StartupWMClass=krita

# Always be the preferred handler for .kra files
InitialPreference=99


Kdenlive

sudo zypper install Kdenlive


Ksnip

以下に示すSourceforgeのWebサイトから、KsnipのAppImageファイルをダウンロードする。
https://sourceforge.net/projects/ksnip

または、以下のコマンドを実行して、Ksnipをインストールする。

sudo zypper install ksnip


Flameshot

Flameshotをビルドするために必要なライブラリをインストールする。

sudo zypper install gcc cmake libopenssl-devel libopenssl-1_1-devel
                    libQt5Core-devel libqt5-qtbase-devel libQt5Widgets-devel libQt5DBus-devel libqt5-qtsvg-devel libqt5-qttools-devel libQt5Network-devel


FlameshotのGithubにアクセスして、Flameshotのソースコードをダウンロードする。
ダウンロードしたファイルを解凍する。

tar xf flameshot-<バージョン>.tar.gz
cd flameshot-<バージョン>


ビルド用ディレクトリを作成する。

mkdir build && cd build


Flameshotをビルドおよびインストールする。

cmake -DCMAKE_INSTALL_PREFIX=<Flameshotのインストールディレクトリ> -DCMAKE_BUILD_TYPE=Release ..
make -j $(nproc)
make install


KDE Connect

KDE Connectをインストールする。

sudo zypper install kdeconnect-kde


KDE Connectが使用するファイヤーウォールのポートを開放する。

sudo firewall-cmd --permanent --add-port=1714-1764/tcp; \
sudo firewall-cmd --permanent --add-port=1714-1764/udp; \
sudo firewall-cmd --reload



KDEの設定

システム設定

初期設定では、マウスのシングルクリックでディレクトリやファイルを開く。
この設定をダブルクリックに変更する場合は、[KDE システム設定] - [ワークスペースの挙動] - [ワークスペース]で設定できる。

Klipperの無効

KDE向けのクリップボードソフトウェアであるKlipperを停止する場合は、タスクバーを右クリックして、[Editパネル]を選択する。
マウスカーソルをシステムトレイ付近に移動すると、[システムトレイ]ポップアップが表示されるので、[設定]を選択する。
[システムトレイの設定]画面右にある[システムサービス]項目 - [クリップボード]プルダウン - [Disabled]を選択して、Klipperを無効化する。

タスクバーの位置の変更

タスクバーを右クリックして[Editパネル...]を選択する。
[スクリーンエッジ]ボタンをドラッグしながら、画面の上下左右の端に移動することにより、タスクバーの位置を変更することができる。

デジタル時計の変更

  • デジタル時計のフォーマットの変更
    1. タスクバーにあるデジタル時計を右クリックして[デジタル時計を設定...]を選択する。
    2. [デジタル時計の設定]画面左にある[Appearance] - 画面右の[Date Format:]プルダウンから[Custom]を選択する。
    3. [Custom]の下のテキストディットに、yy/MM/dd(例. 21/01/01のように表示される)等のように入力する。


System Informationの表示の変更

[KDEシステム設定]の[System Information]の画像とタイトルを変更するには、
まず、以下のコマンドを実行して、設定ディレクトリの場所を確認する。(一般的には、/etc/xdgディレクトリである)

echo $XDG_CONFIG_DIRS


次に、環境変数$XDG_CONFIG_DIRSで表示されたディレクトリに、kcm-about-distrorcファイルを以下の内容で作成する。
以下の例では、SLE15 SP3向けの設定である。
画像ファイルは、/usr/share/iconsディレクトリに配置する。

sudo vi $XDG_CONFIG_DIRS/kcm-about-distrorc


# $XDG_CONFIG_DIRS/kcm-about-distrorcファイル

[General]
Name=SUSE Linux Enterprise
LogoPath=/usr/share/icons/SUSE_Logo.png
Website=https://www.suse.com/
Version=15
Variant=ServicePack 3


[KDEシステム設定]から[System Information]を選択して、画像や文字が変更されているか確認する。

Dolphinの組み込みターミナル

Dolphin上において、[Shift] + [F4]キーを同時押下することにより、任意のディレクトリでターミナルが起動する。
このターミナルの種類を変更するには、~/.config/kdeglobalsファイルに、以下の設定を追記する。

vi ~/.config/kdeglobals


# ~/.config/kdeglobalsファイル

# ...略

[General]
TerminalApplication=<ターミナルを起動するコマンド>

# ...略


マルチモニタ

プライマリディスプレイの解像度が4K、セカンダリディスプレイ名の解像度がFHDの場合の設定を記載する。

まず、xrandrコマンドを実行して、ディスプレイ名を確認する。

xrandr


次に、/etc/X11/xinit/xinitrc.d/50-xrandr.shファイルを作成して、以下のような設定を記述する。

sudo vi /etc/X11/xinit/xinitrc.d/50-xrandr.sh


xrandr --output <プライマリディスプレイ名> --auto --output <セカンダリディスプレイ名> --auto --scale <横の比率>x<縦の比率> --left-of <プライマリディスプレイ名>

例.
# プライマリディスプレイ(4K)の左にセカンダリディスプレイ(FHD)がある場合 (1)
xrandr --output HDMI-A-0 --primary --mode 3840x2160 --pos 0x0 --rate 60 --rotate normal --output DVI-D-0 --mode 1920x1080 --pos -3840x0 --rate 60 --rotate normal --scale 1.5x1.5

# プライマリディスプレイ(4K)の左にセカンダリディスプレイ(FHD)がある場合 (2)
xrandr --output HDMI-A-0 --primary --mode 3840x2160 --pos 0x0 --rate 60 --rotate normal --output DVI-D-0 --mode 1920x1080 --rate 60 --rotate normal --scale 1.5x1.5 --left-of HDMI-A-0

# プライマリディスプレイ(4K)の右にセカンダリディスプレイ(FHD)がある場合 (1)
xrandr --output HDMI-A-0 --primary --mode 3840x2160 --pos 0x0 --rate 60 --rotate normal --output DVI-D-0 --mode 1920x1080 --pos 3840x0 --rate 60 --rotate normal --scale 1.5x1.5

# プライマリディスプレイ(4K)の右にセカンダリディスプレイ(FHD)がある場合 (2)
xrandr --output HDMI-A-0 --primary --mode 3840x2160 --pos 0x0 --rate 60 --rotate normal --output DVI-D-0 --mode 1920x1080 --rate 60 --rotate normal --scale 1.5x1.5 --right-of HDMI-A-0


[KDEシステム設定]を起動して、[起動と終了] - [バックグラウンドサービス]から、[KScreen 2]チェックボックスを無効にする。
Kscreen 2とは、ディスプレイの動的な着脱を管理しており、無効にすることで以下の2つの問題が解決する。

  • ログイン時にKScreen 2がデスクトップの設定を自動変更して、FHDディスプレイのスケーリングと衝突してしまう。
  • KScreen 2は、電源の切れたディスプレイから電源の入っているディスプレイに自動的に移動するため、ウインドウが異なる位置に復元されることがある。
    ホットプラグ対応ディスプレイを搭載したラップトップPCを使用している場合は、必要に応じてKScreen 2を有効にするとよい。


もし、なんらかの理由でコンポジット機能が停止している場合、コンポジット機能を有効化 / 再有効化する必要がある。
そのため、以下のように、コンポジタが実行されているかどうかを確認するスプリプトを作成する。

vi ~/InstallSoftware/CheckCompositor/CheckCompositor.sh


 # ~/InstallSoftware/CheckCompositor/CheckCompositor.shファイル
 
 #!/usr/bin/env sh 
 #set -x
 
 compositor_enabled=$(qdbus-qt5 org.kde.KWin /Compositor org.kde.kwin.Compositing.active)
 
 if [ "$compositor_enabled" != "true" ]; then
    notify-send -a "Check Compositor" -t 0 -i dialog-error.png 'Hardware -> Display and Monitor -> Compositor is disabled!'
 fi


[KDEシステム設定]を起動して、[起動と終了] - [自動起動]を選択して、上記で作成したCheckCompositor.shを選択する。

Baloo

Balooは、KDE Plasmaのためのファイル索引および検索フレームワークである。

KDE Plasmaにおいて、Balooを使用して検索するには、以下の2つの方法がある。

  • KRunnerを起動して、クエリを入力する。
  • Dolphinを起動して、[Ctrl] + [F]キーを押下する。


標準では、Balooの検索機能には2つのオプションしか表示されていない。
ディレクトリをブラックリストに登録するパネルとワンクリックでブラックリストを無効にする方法である。
また、~/.config/baloofilercファイルを編集して、より詳細な機能を設定することもできる。

balooctlプロセスを利用して、Balooを制御することもできる。
Balooを停止および起動するにはbalooctl suspendコマンド、再開するにはbalooctl startコマンドを実行する。

Balooの不要なインデックスファイルを削除する場合は、~/.local/share/balooディレクトリに存在するファイルを全て削除する。

rm -rf ~/.local/share/baloo/*


Balooを無効にするには、以下のコマンドを実行する。(次回のログイン時に無効になる)

balooctl suspend
balooctl disable


または、[KDEシステム設定]を起動して、[検索] - [ファイルの検索] - [ファイル検索を有効にする]チェックボックスを外す。

Balooのインデックスデータベースを完全に削除する場合、以下のコマンドを実行する。

balooctl purge


これにより、ファイルマネージャ等で表示される以下のエラーメッセージも解消される。

kf.kio.core: "Could not enter folder tags:/.".



テーマの変更

Plasmaテーマ

Plasmaテーマの設定方法を以下に示す。

  • 方法 1
    ~/.local/share/plasma/desktopthemeディレクトリに配置する。

  • 方法 2
    KDEシステム設定から[Plasmaスタイル] - [ファイルからインストール]ボタンを押下して、ダウンロードしたファイルを選択する。



GTKテーマ

GTKテーマの設定方法を以下に示す。

  • 方法 1
    1. ダウンロードしたファイルを解凍する。
    2. 解凍したディレクトリを、~/.local/share/themesディレクトリに配置する。
    3. KDEシステム設定から[アプリケーションスタイル] - [Configure GNOME/GTK Application Style] - [GTK2 theme]および[GTK3 theme]プルダウンから任意のテーマを選択する。
      または
      KDEシステム設定から[アプリケーションスタイル] - [Configure GNOME/GTK Application Style] - [Install From File]ボタンを押下して、任意のテーマを選択する。



アイコンテーマ

アイコンテーマの設定方法を以下に示す。

  • 方法 1
    解凍したディレクトリを、/usr/share/iconsディレクトリに配置する。
    次に、KDEシステム設定から[アイコン] - [ファイルからインストール]ボタンを押下して、解凍したファイルを選択する。

  • 方法 2
    解凍したディレクトリを、~/.iconsディレクトリに配置する。
    次に、KDEシステム設定から[アイコン] - [ファイルからインストール]ボタンを押下して、解凍したファイルを選択する。

  • 方法 3
    まず、解凍したディレクトリを、~/.local/share/iconsディレクトリに配置する。
    次に、KDEシステム設定から[アイコン] - [ファイルからインストール]ボタンを押下して、解凍したファイルを選択する。



カーソルテーマ

カーソルテーマの設定方法において、KDEシステム設定から[カーソル] - [ファイルからインストール]ボタンを押下して、ダウンロードしたファイルを選択する。

以下に、カーソルテーマを記載する。



その他の設定

起動時の仮想キーボード

画面起動時において、仮想キーボードが表示される場合がある。
もし、仮想キーボードを非表示にする場合は、/etc/sddm.conf.d/kde_settings.confファイルを、以下のように編集する。

# /etc/sddm.conf.d/kde_settings.confファイル

[General]
# ...略
InputMethod=


KDEウォレットの有効化 / 無効化

  • KDEウォレットの有効化
    [KDEシステム設定]を起動して、[KDEウォレット] - [ウォレットの設定]タブ - [KDEウォレットサブシステムを使う]チェックボックスのチェックを入力する。

  • KDEウォレットの無効化
    [KDEシステム設定]を起動して、[KDEウォレット] - [ウォレットの設定]タブ - [KDEウォレットサブシステムを使う]チェックボックスのチェックを外す。


Google Driveプラグイン

Dolphinは、Google Driveの統合機能を提供している。
これは、KIO GDriveというKIO-Slaveによって実現されており、KIOを認識するソフトウェア(Dolphin、Kate、Gwenview等)が、
クラウド上のGoogle Driveファイルにアクセスして、編集することができる。

Google Driveにアクセスするためには、KDEオンラインアカウントでのサインインが必要となる。

Gnomeのカウンターパートとは異なり、こちらはネットワークディレクトリの下にあるGDriveディレクトリをロードする。
ファイルを修正するたびに、ローカルキャッシュディレクトリにコピーされる。
ファイルの修正が完了すると、修正したファイルをGDriveにアップロードするよう促される。

  • パッケージ管理システムからインストールする場合
    sudo zypper install kio-gdrive

  • ソースコードからインストールする場合
    KIO-GDriveのビルドに必要なライブラリをインストールする。
    sudo zypper install libQt5Gui-devel libQt5Widgets-devel libQt5Network-devel libQt5Test-devel \
    qtkeychain-qt5-devel ki18n-devel kdoctools-devel kio-devel libkgapi-devel kaccounts-integration-devel knotifications-devel

    KIO-GDriveのGithubにアクセスして、ソースコードをダウンロードする。
    ダウンロードしたファイルを解凍する。
    tar xf kio-gdrive-<バージョン>.tar.gz
    cd kio-gdrive-<バージョン>

    mkdir build && cd build
    cmake -DCMAKE_INSTALL_PREFIX=Release -DCMAKE_INSTALL_PREFIX=<KIO-GDriveのインストールディレクトリ> ..
    make -j $(nproc)
    make install

    PCを再起動、または、再ログインする。
    または、以下に示すコマンドを実行して、KDEを再起動する。
    kdeinit5



エラー対処

サスペンド / ハイバネード復帰時のUI崩れ

NVIDIA製のGPUを使用している場合、GPUのドライバのバグにより、サスペンド / ハイバネードの復帰時にUIの描画が崩れるときがある。
この時、以下のコマンドを実行することでUIを再描画する。(エイリアスに追加することを推奨する)

killall plasmashell; plasmashell > /dev/null 2>&1 & disown


また、任意のディレクトリに以下のシェルスクリプトとデスクトップエントリファイルを作成後、グローバルショートカットキーに登録してもよい。

 # KDE-Plasma-Restart.shファイル
 
 #!/usr/bin/env sh
 
 killall plasmashell; plasmashell > /dev/null 2>&1 & disown


# ~/.local/share/applications/KDE-Plasma-Restart.desktopファイル

[Desktop Entry]
Type=Application
Name=KDE Plasma Restart
GenericName=KDE Plasma Setting
Comment=KDE Plasma Restart Program
Exec=/home/<ユーザ名>/InstallSoftware/Plasma/KDE-Plasma-Restart.sh %F
Icon=/home/<ユーザ名>/.icons/SUSE.png
Terminal=false
Categories=Settings;
MimeType=application


KDE 5におけるアプリケーションランチャーの日本語入力

KDE 5において、初期状態ではアプリケーションランチャーの日本語入力ができない。
そのため、以下の手順でibusを設定する必要がある。

まず、~/.profileファイルまたは~/.ximファイルを作成して、以下の設定を記述する。

 # ~/.profileファイルまたは~/.ximファイル
 
 # ibusの設定
 export XMODIFIERS="@im=ibus"
 export GTK_IM_MODULE=ibus
 export QT_IM_SWITCHER=imsw-multi
 export QT_IM_MODULE=ibus
 LANG=ja_JP.UTF-8 ibus-daemon -dx


次に、パネル(システムトレイ)からibusのアイコンを右クリックして、[Configure Input Method]を選択する。
[IBusの設定]画面から、[一般]タブ - [フォントとスタイル]項目 - [プロパティーパネルを表示する]プルダウンから、[自動的に隠す]を選択する。
同様に、[IBusの設定]画面から、[詳細]タブ - [グローバル入力メソッドの設定]項目 - [すべてのアプリケーション間で同じ入力メソッドを共有する]チェックボックスにチェックを入力する。

PCを再起動または再ログインして、アプリケーションランチャーの日本語入力および変換候補ウインドウが出力されるか確認する。

スケーリング時におけるKonsoleおよびYakuakeのスタッタリング

KDEにおいて、ディスプレイのスケーリングを設定を変更する時([KDEシステムの設定] - [ディスプレイの設定] - [Global scale:]項目)、
KonsoleおよびYakuakeのコンソール画面において、スタッタリングまたはティアリングが発生する場合がある。

これを解決するには、以下の手順を行う。

  • 解像度がFHDの場合
    まず、Konsoleのメイン画面から、[設定]メニューバー - [現在のプロファイルを編集]を選択する。
    プロファイルの編集画面が起動するので、左ペインの[外観] - 右ペインの[その他]タブ - [Line spacing:]項目の値を1、[Margins:]項目の値を1に設定する。
    最後に、OSまたはKDEを再起動する。

  • 解像度がWQHDまたは4Kの場合
    デスクトップエントリファイルを編集して、Exec=QT_SCREEN_SCALE_FACTORS=1 konsoleおよびExec=QT_SCREEN_SCALE_FACTORS=1 yakuakeと変更する。
    再起動は不要である。


タッチパッドの設定が表示されない

KDEシステム設定の[入力デバイス]において、タッチパッドが表示されない場合、以下のファイルを開く。

vi ~/.config/touchpadrc


次に、未入力のままファイルを保存する。
KDEシステム設定の[入力デバイス]に、タッチパッドが表示されているかどうか確認する。