インストール - バイナリエディタ

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概要

バイナリファイルには、構造化され、コンピュータで読み取り可能な形式で保存されたデータが含まれている。
これは、コンピュータが容易に解釈できる2進数またはビットで構成されている。

バイナリファイルは、テキストファイルを除くコンピュータに保存されているあらゆるものを構成されており、データファイル、画像、サウンドファイル、実行可能プログラム等によく使用される。
バイナリで保存されたプログラムの利点は、同等のデータ量のテキストファイルよりも小さいため、非常に迅速に実行できることである。

テキストエディタでバイナリファイルを表示および編集することはできないため、バイナリファイルにアクセスするためのバイナリエディタが必要になる。


Okteta Editor (KDE推奨)

Oktetaは、バイナリファイルを編集するエディタである。

oktetaの主な機能を、以下に示す。

  • テキストエディタに似た編集機能。
  • データビューのための様々な設定が可能。
  • 複数のファイルの編集。
  • FTPまたはHTTPによるリモートでのファイル編集。


パッケージ管理システムからインストール

sudo zypper install okteta


ソースコードからインストール

Oktetaのビルドに必要なライブラリをインストールする。

sudo zypper install cmake extra-cmake-modules \
                    libQt5Core-devel libQt5Gui-devel libQt5Widgets-devel libQt5QuickControls2-devel libQt5QuickTemplates2-devel libqt5-qttools-devel \
                    libQt5Network-devel libQt5PrintSupport-devel libQt5Xml-devel libqt5-qtscript-devel libQt5Test-devel qca-qt5-devel \
                    kcodecs-devel kconfig-devel kconfigwidgets-devel ki18n-devel kcrash-devel kdbusaddons-devel kdoctools-devel \
                    kbookmarks-devel kcompletion-devel kiconthemes-devel kcmutils-devel kio-devel knewstuff-devel kparts-devel kservice-devel kxmlgui-devel


OktetaのGithubにアクセスして、ソースコードをダウンロードする。
ダウンロードしたファイルを解凍する。

tar xf okteta-<バージョン>.tar.gz
cd okteta-<バージョン>


Oktetaをビルドおよびインストールする。

cmake -DCMAKE_INSTALL_PREFIX=<Oktetaのインストールディレクトリ> -DCMAKE_BUILD_TYPE=Release ..
make -j $(nproc)
make install


Oktetaのデスクトップエントリファイルを作成する。

vi ~/.local/share/applications/Okteta.desktop


 # ~/.local/share/applications/Okteta.desktopファイル
 
 [Desktop Entry]
 Type=Application
 Name=Okteta
 GenericName=Hex Editor
 Comment=Inspect and edit binary files
 Exec=/<Oktetaのインストールディレクトリ>/bin/okteta %U
 Icon=/<Oktetaのインストールディレクトリ>/share/icons/hicolor/128x128/apps/okteta.png
 Categories=Qt;KDE;Utility;X-KDE-Utilities-File;
 Keywords=binary;debug;
 StartupNotify=true
 Terminal=false
 StartupWMClass=okteta
 X-DocPath=okteta/index.html
 X-DBUS-StartupType=Multi
 X-DBUS-ServiceName=org.kde.okteta



GNOME Hex Editor (GNOME推奨)

GNOME Hex Editorは、バイナリファイルを読み込み、編集用に表示するために使用できるシンプルなバイナリエディタである。
16進数とASCIIの両方のフォーマットでバイナリファイルを表示および編集することができる。

表示は2列に分かれており、左の列に16進数、右の列にASCII文字が表示される。

パッケージ管理システムからインストール

sudo zypper install ghex


ソースコードからインストール

GNOME Hex Editorのビルドに必要なライブラリをインストールする。

sudo zypper install meson ninja gtk4-devel gtk4-tools gobject-introspection-devel update-desktop-files python3-gi-docgen libadwaita-devel


GNOME Hex EditorのGithubにアクセスして、ソースコードをダウンロードする。
ダウンロードしたファイルを解凍する。

tar xf ghex-<バージョン>.tar.gz
cd ghex-<バージョン>


GNOME Hex Editorをビルドおよびインストールする。

meson build --prefix=<GNOME Hex Editorのインストールディレクトリ>
ninja -C build
ninja -C build install


GNOME Hex Editorのデスクトップエントリファイルを作成する。

vi ~/.local/share/applications/GNOME_Hex_Editor.desktop


 # ~/.local/share/applications/GNOME_Hex_Editor.desktopファイル
 
 [Desktop Entry]
 Type=Application
 Name=GNOME Hex Editor
 GenericName=Hex Editor
 Comment=Inspect and edit binary files
 Exec=/<GNOME Hex Editorのインストールディレクトリ>/bin/ghex %F
 Icon=/<GNOME Hex Editorのインストールディレクトリ>/share/icons/hicolor/scalable/apps/org.gnome.GHex
 Categories=GNOME;GTK;Development;
 Keywords=binary;debug;
 StartupNotify=true
 Terminal=false



wxHexEditor

wxHexEditorは、バイナリエディタとしても、低レベルのディスクエディタとしても使用できる。

ストレージやパーティションに問題がある場合、raw hexでセクタを編集して、ストレージやパーティションからデータを復元することができる。
パーティションテーブルを編集したり、ファイルシステムからファイルを手動で復元することができる。

サイズが大きいバイナリファイル、パーティション、デバイスを分析する場合、ストレージやパーティションをエクサバイトサイズまで編集することができる。

sudo zypper install wxhexeditor



HxD (推奨)

HxDは、高速なバイナリエディタであり、生ディスク編集とメインメモリ(RAM)の変更に加えて、あらゆるサイズのファイルを扱うことができる。
検索と置換、エクスポート、チェックサム / ダイジェスト、バイトパターンの挿入、ファイルシュレッダー、ファイルの連結と分割、統計等の機能を提供する。

テキストエディタと同様、ドライブやメモリはファイルと同じように全体が表示され、セクタや領域で区切られた表示とは対照的に、潜在的に一緒に存在するデータを切り離して表示する。
ドライブやメモリは、通常のファイルと同様に編集することができ、Undo / Redoもサポートされている。
メモリセクションは折りたたみ可能な領域を定義して、アクセスできないセクションはデフォルトで非表示になる。

HxDは、Windows XP以降のOSに対応する。

HxDの公式Webサイトにアクセスして、HxDをダウンロードする。
ダンロードしたファイルを解凍する。
HxDSetup.exeファイルが出力されるので、任意のフォルダに配置する。