「インストール - 差分ツール」の版間の差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
262行目: 262行目:
| -r <ファイル名><br>--reject-file=<ファイル名> || 適用できなかった差分(リジェクト)を出力するファイル名を指定する。<br>未指定の場合は、<u>元のファイル名.rej</u>ファイルに出力する。
| -r <ファイル名><br>--reject-file=<ファイル名> || 適用できなかった差分(リジェクト)を出力するファイル名を指定する。<br>未指定の場合は、<u>元のファイル名.rej</u>ファイルに出力する。
|-
|-
|  
| -Z<br>--set-utc || 差分の適用で内容が書き換わった場合、<br>適用後のファイルの変更日時とアクセス日時を<br>コンテキスト差分ファイルのヘッダに書かれているタイムスタンプに設定する。<br>(時刻はUTCであるものと見なす)
|-
|-
|  
| -T<br>--set-time || 差分の適用で内容が書き換わった場合、<br>適用後のファイルの変更日時とアクセス日時を<br>コンテキスト差分ファイルのヘッダに書かれているタイムスタンプに設定する。<br>(ヘッダはローカルの時刻を使っていると見なすため、非推奨)
|-
|-
|  
| --quoting-style=<スタイル> || ファイル名を出力するスタイルを以下から指定する。<br>デフォルトは、環境変数<code>QUOTING_STYLE</code>で指定可能である。<br>未指定の場合は<code>shell</code>となる。<br><br><code>literal</code> : ファイル名をそのまま出力する。<br><code>shell</code> : 必要に応じて、シェル用の引用符を付けて出力する。<br><code>shell-always</code> : 常にシェル用の引用符を付けて出力する。<br><code>c</code> : C言語文字列と同様な引用符を付けて出力する。<br><code>escape</code> : <code>c</code>と同様に引用符を付ける。ただし、最初と最後の二重引用符は省略する。
|}
|}
</center>
<br>
<center>
{| class="wikitable" | style="background-color:#fefefe;"
|+ バックアップに関連するオプション
|-
! style="background-color:#66CCFF;" | オプション
! style="background-color:#66CCFF;" | 説明
|-
| -b<br>--backup || バックアップファイルを作成する。<br>(バックアップファイル名を決める場合は、<code>-V</code>オプションで指定する)
|-
| --backup-if-mismatch || 適用できない差分があり、かつ、バックアップが指定されていない場合、ファイルをバックアップする。<br>(POSIXに準拠していない場合のデフォルト)
|-
| --no-backup-if-mismatch || 適用できない差分があり、かつ、バックアップが指定されていないファイルは、バックアップしない。<br>(POSIX準拠時のデフォルト)
|-
| -V <命名法><br>--version-control=<命名法> || バックアップファイル名を決定する方法を以下から指定する。<br>デフォルトは環境変数<code>PATCH_VERSION_CONTROL</code>または<code>VERSION_CONTROL</code>で指定できる。<br>未指定の場合は、<code>existing</code>となる。<br><br><code>existing</code> または <code>nil</code><br>番号付きのバックアップがある場合はバックアップに番号を付加するが、無い場合は簡易バックアップを作成する。<br><br><code>numbered</code> または <code>t</code><br>バックアップに番号を付加する。(例 : <u>file.txt</u>の場合、<u>file.txt.~1~</u>のようになる)<br><br><code>simple</code> または <code>never</code><br>簡易バックアップ(ファイル名は、<code>-B</code>、<code>-Y</code>、<code>-z</code>のいずれかで指定する。<br>未指定の場合は、環境変数<code>SIMPLE_BACKUP_SUFFIX</code>を指定する。<br>いずれも指定していない場合は、ファイル名の末尾に.origを付ける)
|-
| -B <文字列><br>--prefix=<文字列> || 簡易バックアップファイル名で、元のファイル名の前に文字列を付ける。<br><br>例 : <code>-B /junk/</code>と指定する場合、<u>src/file.c</u>ファイルのバックアップは<u>/junk/src/file.c</u>となる。
|-
| -Y <文字列><br>--basename-prefix=<文字列> || 簡易バックアップファイル名で、ファイル名のベース名に文字列を付ける。<br><br>例 : <code>-Y .del/</code>と指定する場合、<u>src/file.c</u>ファイルのバックアップは<u>src/.del/file.c</u>となる。
|-
| -z <文字列><br>--suffix=<文字列> || 簡易バックアップファイル名で、元のファイルの末尾に文字列を付ける。<br><br>例 :<br><code>-z ~</code>と指定する場合、<u>src/file.c</u>のバックアップは<u>src/file.c~</u>となる。<br>これは、環境変数<code>SIMPLE_BACKUP_SUFFIX</code>でも指定可能である。
|}
</center>
<br>
<center>
{| class="wikitable" | style="background-color:#fefefe;"
|+ 全体的な動作に関連するオプション
|-
! style="background-color:#66CCFF;" | オプション
! style="background-color:#66CCFF;" | 説明
|-
| --dry-run || 差分を当てた場合の結果を表示する。(実際には、ファイルの変更を行わない)
|-
| -s<br>--silent<br>--quiet || エラーメッセージ以外は出力しない。
|-
| --verbose || 処理中の情報を出力する。
|-
| -t<br>--batch || ユーザに問い合わせずに処理を行う。<br><br>
* ヘッダにファイル名を含まない差分ファイルはスキップする。(<code>-f</code>オプションと同様)
* ファイルのバージョンが差分中の<u>Prereq:</u>の行に記述されたバージョンと異なる場合でも差分を適用して、差分が反転しているように見える場合は反転していると見なす。
|-
| -f<br>--force || ユーザに問い合わせずに処理を行う。<br><br>
* ヘッダにファイル名を含まない差分ファイルはスキップする。(<code>-t</code>オプションと同様)
* ファイルのバージョンが差分中の<u>Prereq:</u>の行に記述されたバージョンと異なる場合でも差分を適用して、差分が反転しているように見えても反転していないと見なす。
* <code>-T</code>オプション、<code>-Z</code>オプション指定時において、ファイルの内容が書き換わらない場合もタイムスタンプを強制的に変更する。
|-
| --posix || POSIX標準に従う。<br><br>例 :<br>差分を適用した結果空になったファイルを削除しない。<br>適用できなかった差分があった場合もファイルをバックアップしない。
|}
</center>
<br>
==== 差分の適用 ====
元のファイルに差分を適用する。<br>
patch <元のファイル> <差分ファイル>
<br><br>
<br><br>


案内メニュー