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編集の要約なし |
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1行目: | 1行目: | ||
== 概要 == | == 概要 == | ||
パッケージ管理システムを使用して、NVIDIAグラフィックドライバをインストールすることを推奨する。<br> | |||
NVIDIAの公式WebサイトにあるNVIDIAグラフィックドライバに関する情報は、「難しい方法」を参照すること。<br> | |||
<br> | <br> | ||
グラフィックカードを交換する場合は、まず、NVIDIAグラフィックドライバをアンインストールすることを推奨する。<br> | |||
<br><br> | <br><br> | ||
== | == NVIDIAリポジトリの追加 == | ||
NVIDIAグラフィックドライバは、ライセンスの関係でSUSEの公式リポジトリに入っていない。<br> | |||
しかし、NVIDIAの公式Webサイトにリポジトリが存在するため、追加およびダウンロードすることができる。<br> | |||
<br> | <br> | ||
以下のコマンドを実行して、NVIDIAリポジトリを追加する。<br> | |||
# SLE 15 SP2 | # SLE 15 SP2 | ||
sudo zypper addrepo --refresh 'https://download.nvidia.com/suse/sle15sp2' NVIDIA | sudo zypper addrepo --refresh 'https://download.nvidia.com/suse/sle15sp2' NVIDIA | ||
21行目: | 21行目: | ||
<br><br> | <br><br> | ||
== | == NVIDIAグラフィックドライバのインストール == | ||
まず、X11の設定をバックアップする。<br> | まず、X11の設定をバックアップする。<br> | ||
sudo cp /etc/X11/xorg.conf.install /etc/X11/xorg.conf.install_org.conf | sudo cp /etc/X11/xorg.conf.install /etc/X11/xorg.conf.install_org.conf | ||
27行目: | 27行目: | ||
sudo cp /usr/share/X11/xorg.conf.d /usr/share/X11/xorg.conf.d_org | sudo cp /usr/share/X11/xorg.conf.d /usr/share/X11/xorg.conf.d_org | ||
<br> | <br> | ||
現在、PCに挿入しているNVIDIAグラフィックカードの情報を表示する。<br> | |||
sudo lspci | grep VGA | sudo lspci | grep VGA | ||
sudo lscpu | grep Arch | sudo lscpu | grep Arch | ||
34行目: | 34行目: | ||
hwinfo --arch | hwinfo --arch | ||
<br> | <br> | ||
適切なNVIDIAグラフィックドライバを決定する方法を、以下に2つ示す。<br> | |||
* [https://www.nvidia.com/Download/index.aspx | * [https://www.nvidia.com/Download/index.aspx NVIDIAの公式Webサイト]から、使用しているNVIDIAグラフィックカードを探す。 | ||
* パッケージ管理システムまたは以下のコマンドを実行して、利用可能なパッケージを確認する。 | * パッケージ管理システムまたは以下のコマンドを実行して、利用可能なパッケージを確認する。 | ||
*: <code>sudo zypper se x11-video-nvidiaG0*</code> | *: <code>sudo zypper se x11-video-nvidiaG0*</code> | ||
41行目: | 41行目: | ||
*: <code>sudo zypper se -s x11-video-nvidiaG0*</code> | *: <code>sudo zypper se -s x11-video-nvidiaG0*</code> | ||
<br> | <br> | ||
次に、以下のコマンドを実行して、NVIDIAグラフィックドライバをインストールする。<br> | |||
sudo zypper install x11-video-nvidiaG04 | sudo zypper install x11-video-nvidiaG04 | ||
または | または | ||
84行目: | 84行目: | ||
<br><br> | <br><br> | ||
== | == NVIDIAグラフィックドライバのアンインストール == | ||
==== パッケージ管理システム ==== | ==== パッケージ管理システム ==== | ||
# YaSTを起動して、[ソフトウェア] - [ソフトウェア管理]を選択する。 | # YaSTを起動して、[ソフトウェア] - [ソフトウェア管理]を選択する。 | ||
#[表示]タブ - [リポジトリ] | #[表示]タブ - [リポジトリ]から、NVIDIAリポジトリを選択する。 | ||
# nVidiaリポジトリからインストールされているパッケージを削除する。<br>コンフリクトを無視して、"依存関係を壊す"を選択する。 | # nVidiaリポジトリからインストールされているパッケージを削除する。<br>コンフリクトを無視して、"依存関係を壊す"を選択する。 | ||
# YaSTに戻り、[ソフトウェア] - [ソフトウェアリポジトリ]を選択する。 | # YaSTに戻り、[ソフトウェア] - [ソフトウェアリポジトリ]を選択する。 | ||
# nVidiaリポジトリを無効に設定する。<br>次回において、リポジトリがサーバと同期された時に有効に戻るため、削除しないこと。 | # nVidiaリポジトリを無効に設定する。<br>次回において、リポジトリがサーバと同期された時に有効に戻るため、削除しないこと。 | ||
<br> | <br> | ||
プロプライエタリなドライバをアンインストールすると、以前のX11の設定ファイルがあれば復元される。<br> | |||
その間にハードウェアが変更されている場合は、このファイルを手動で編集する必要がある。<br> | その間にハードウェアが変更されている場合は、このファイルを手動で編集する必要がある。<br> | ||
<br> | <br> | ||
==== 手動 ==== | ==== 手動 ==== | ||
以下のコマンドを実行して、NVIDIAグラフィックドライバをアンインストールする。<br> | |||
sudo zypper remove x11-video-nvidiaG04 | sudo zypper remove x11-video-nvidiaG04 | ||
または | または | ||
107行目: | 107行目: | ||
sudo zypper se -ir <リポジトリ番号> | sudo zypper se -ir <リポジトリ番号> | ||
<br> | <br> | ||
また、NVIDIAグラフィックドライバのインストーラが、ブラックリストにnouveauを追加している可能性があるため、<br> | |||
modeset DDXドライバやnouveau DDXドライバを再び実行できるようにする。<br> | modeset DDXドライバやnouveau DDXドライバを再び実行できるようにする。<br> | ||
/etc/modprobe. | /etc/modprobe.dディレクトリ内のファイル群において、blacklist nouveauという単語を含むファイルがないことを確認する。<br> | ||
<br> | <br> | ||
アンインストール後、以下のコマンドを実行する必要がある。<br> | アンインストール後、以下のコマンドを実行する必要がある。<br> | ||
116行目: | 116行目: | ||
== トラブルシューティング == | == トラブルシューティング == | ||
GDM(GNOME) | GDM(GNOME)を使用している場合、NVIDIAのプロプライエタリドライバのインストール後、<br> | ||
Linuxのログイン画面の前にコンピュータがフリーズする時は、/etc/gdm/custom.confファイルに以下を追記する。<br> | |||
WaylandEnable=false | WaylandEnable=false | ||
<br> | <br> | ||
NVIDIAグラフィックドライバが正常に読み込まれているか確認するには、以下のコマンドを実行する。(数値は無視する)<br> | |||
lsmod | grep nvidia | lsmod | grep nvidia | ||
131行目: | 131行目: | ||
drm <数値> <数値> drm_kms_helper、nvidia_drm、i915 | drm <数値> <数値> drm_kms_helper、nvidia_drm、i915 | ||
<br> | <br> | ||
==== | ==== WaylandとNVIDIAグラフィックドライバ ==== | ||
NVIDIAリポジトリ( https://download.nvidia.com/opensuse または https://download.nvidia.com/suse )を通じて提供されるドライバは、<br> | |||
Waylandディスプレイプロトコル(2020年8月現在)と互換性が無いため、GDM等を起動する場合、ハングする可能性がある。<br> | Waylandディスプレイプロトコル(2020年8月現在)と互換性が無いため、GDM等を起動する場合、ハングする可能性がある。<br> | ||
<br> | <br> | ||
回避策として、NVIDIAグラフィックドライバを使用して、Waylandの代わりにXorgを使用することを推奨する。<br> | |||
これにより、nouveauドライバよりも多くの3Dグラフィックサポートが可能になる。<br> | これにより、nouveauドライバよりも多くの3Dグラフィックサポートが可能になる。<br> | ||
<br> | <br> | ||
142行目: | 142行目: | ||
# nouveauドライバをアンインストールする。<br>または、/etc/modprobe.d/50-blacklist.confファイルに以下の設定を追記する。 | # nouveauドライバをアンインストールする。<br>または、/etc/modprobe.d/50-blacklist.confファイルに以下の設定を追記する。 | ||
#: <code>blacklist nouveau</code> | #: <code>blacklist nouveau</code> | ||
# | # NVIDIAグラフィックドライバをインストールする。<br>(上記のインストール手順を参照すること) | ||
# /etc/gdm/custom.confファイルに以下の設定を追記する。 | # /etc/gdm/custom.confファイルに以下の設定を追記する。 | ||
#: <code>WaylandEnable=false</code> | #: <code>WaylandEnable=false</code> | ||
148行目: | 148行目: | ||
<br> | <br> | ||
==== エラー : Unable to load info from any available system ==== | ==== エラー : Unable to load info from any available system ==== | ||
パッケージ管理システムからNVIDIAグラフィックドライバをインストールした時、このエラーが発生する原因は、<br> | |||
Linuxが、NVIDIAグラフィックドライバではなく、別のグラフィックドライバを実行しているからである。<br> | |||
<br> | <br> | ||
解決するには、openSUSE | 解決するには、openSUSE Primeをインストールして、グラフィックドライバとしてNVIDIAを選択する必要がある。<br> | ||
# まず、openSUSE Primeをインストールする。 | # まず、openSUSE Primeをインストールする。 | ||
#: <code>sudo zypper install opensuse-prime</code> | #: <code>sudo zypper install opensuse-prime</code> |