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== QEMUを使用した仮想マシンのスナップショット == | == QEMUを使用した仮想マシンのスナップショット == | ||
このセクションでは、QEMUイメージツールを使用して、QCOW2形式で利用できる高度な機能のいくつかを記載する。<br> | |||
Virt-Managerには、QCOW2形式のファイルにおいて、スナップショットの作成等の行う機能は無い。<br> | |||
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QCOW2形式のファイル(バッキングファイル)に基づくスナップショットを作成と、バッキングファイルへの参照を削除する手順を記載する。<br> | |||
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==== 仮想マシンの情報の表示 ==== | |||
仮想マシンのファイルに関するいくつかの基本情報を表示する。<br> | |||
ファイルのディスク上のサイズ、参照されているバッキングファイルの名前、使用可能なスナップショットのリストが含まれる。<br> | |||
qemu-img info <仮想マシン名またはスナップショット名>.qcow2 | |||
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==== 仮想マシンのファイルの作成 ==== | |||
単純なQCOW2形式の仮想マシンのファイルを作成する。<br> | |||
このファイルに使用されるディスク容量は比較的小さくなるが、最大ストレージ容量は<ストレージ容量>となる。<br> | |||
qemu-img create -f qcow2 <仮想マシン名> <仮想マシンの最大ストレージ容量> | |||
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==== バックアップファイルの作成 ==== | |||
バッキングファイル(仮想マシンのファイル)に基づくQCOW2形式のバックアップファイルを作成する。<br> | |||
バックアップファイルは、バッキングファイルの変更を回避するために、Redirect-on-Writeを使用してバッキングファイルを参照するファイルである。<br> | |||
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KVM / QEMUにより書き込まれたクラスタは、全てバックアップファイルに書き込まれるため、バッキングファイルは変更されない。<br> | |||
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バックアップファイルを使用する場合は、KVM / QEMUを使用してバックアップファイルに対して新しい仮想マシンを作成する。<br> | |||
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<u>バッキングファイルを変更すると、それに基づく全てのバックアップファイルが破損するため注意すること。</u><br> | |||
qemu-img create -f qcow2 -b <仮想マシンのファイル名>.qcow2 -l <バックアップファイル名>.qcow2 | |||
または | |||
qemu-img create -f qcow2 -b <仮想マシンのファイル名>.qcow2 <バックアップファイル名>.qcow2 | |||
<br> | |||
もし、バッキングファイルを実行する場合は、必ずバックアップファイルを削除すること。<br> | |||
また、以下のコマンドを実行することで、バックアップファイルの情報を表示することができる。<br> | |||
qemu-img <バックアップファイル名>.qcow2 | |||
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==== スナップショットの一覧の表示 ==== | |||
指定された仮想マシンのファイルに存在する全てのスナップショットの一覧を表示する。<br> | |||
qemu-img snapshot -l <仮想マシンのファイル名>.qcow2 | |||
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==== スナップショットの作成 ==== | ==== スナップショットの作成 ==== | ||
スナップショットを作成する。<br> | |||
QEMUのスナップショットは、スナップショットが作成された時の仮想マシンの状態の簡単な図である。<br> | |||
qemu-img snapshot -c <スナップショット名> <仮想マシンのファイル名>.qcow2 | |||
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==== スナップショットの復元 ==== | |||
< | スナップショットを適用する。<br> | ||
スナップショットが作成された時に保存されたクラスタを単純に復元するため、仮想マシンをその時点の状態に戻すことができる。<br> | |||
qemu-img snapshot -a <スナップショット名> <仮想マシンのファイル名>.qcow2 | |||
<br> | <br> | ||
==== スナップショットの削除 ==== | |||
指定された仮想マシンのファイルから各スナップショットを削除する。<br> | |||
qemu-img | スナップショットはファイルサイズが大きいため、ディスク領域を大きく消費する可能性がある。<br> | ||
このコマンドは、仮想マシンのファイルに割り当てたディスク領域ではなく、関連するクラスタを解放する。<br> | |||
qemu-img snapshot -d <スナップショット名> <仮想マシンのファイル名>.qcow2 | |||
<br> | <br> | ||
==== 仮想マシンのファイルの変換 ==== | |||
同じQCOW2形式との間で変換する場合、仮想マシンのファイルの現在の状態のみを出力ファイルにコピーする。<br> | |||
出力ファイルには、参照されたバッキングファイルの全てのクラスタが含まれる。ただし、スナップショットの情報はコピーされない。<br> | |||
この変換は、バッキングファイルへの参照なしで、スタンドアロンイメージを作成する効果がある。<br> | |||
<br> | <br> | ||
<code>-p</code>オプションは、コピー操作中に進行状況情報を表示する。(変換 / コピーは時間が掛かるため、<code>-p</code>オプションを使用する)<br> | |||
qemu-img convert -p -f qcow2 <変換元の仮想マシンのファイル名>.qcow2 -O qcow2 <変換後の仮想マシンのファイル名>.qcow2 | |||
<br> | <br> | ||
==== | ==== 一時的なスナップショット ==== | ||
QEMUは一時的なスナップショットもサポートしており、ユーザは個別のQCOW2形式のファイルを明示的に作成する必要はない。<br> | |||
<br> | <br> | ||
<code>-snapshot</code>オプションを使用すると、実行中に仮想マシンに加えられた変更は、<br> | |||
全て一時ファイルに書き込まれて、仮想マシンがオフになると自動的に破棄される。<br> | |||
<code>-snapshot</code> | この時、仮想マシンのファイルへの変更は保存されない。<br> | ||
qemu -hda <仮想マシンのファイル名>.qcow2 -snapshot | |||
qemu -hda | |||
<br><br> | <br><br> | ||