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==== 障害ディスクの削除 ==== | ==== 障害ディスクの削除 ==== | ||
RAID配列 (/dev/md0) 内の特定のディスク (/dev/sdXY) において、意図的に"故障"状態とマークする。<br> | |||
これは実際のハードウェア故障をシミュレートするような動作である。<br> | |||
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例えば、ディスクの交換やメンテナンスの前準備として使用される。<br> | |||
# X : ストレージ番号 | # X : ストレージ番号 | ||
# A | # A : パーティション番号 | ||
sudo mdadm <作成したRAIDデバイス名 例: /dev/md0> --fail /dev/sd<span style="color:#C00000">X</span><span style="color:#00C000">A</span> | sudo mdadm <作成したRAIDデバイス名 例: /dev/md0> --fail /dev/sd<span style="color:#C00000">X</span><span style="color:#00C000">A</span> | ||
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"故障"マークの後に実行して、該当ディスクをRAID配列から物理的に削除する。<br> | |||
この操作により、マークされたディスクを安全にRAIDアレイから取り外すことができる。<br> | |||
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例えば、新しいディスクに交換する際の準備段階として使用される。<br> | |||
# X : ストレージ番号 | |||
# A : パーティション番号 | |||
sudo mdadm <作成したRAIDデバイス名 例: /dev/md0> --remove /dev/sd<span style="color:#C00000">X</span><span style="color:#00C000">A</span> | sudo mdadm <作成したRAIDデバイス名 例: /dev/md0> --remove /dev/sd<span style="color:#C00000">X</span><span style="color:#00C000">A</span> | ||
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上記のコマンドは、以下に示すような状況で使用される。<br> | |||
* ディスクの予防的交換が必要な場合 | |||
* 実際に問題のあるディスクを交換する場合 | |||
* RAIDアレイの再構成が必要な場合 | |||
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上記のコマンドにおいて、<code>--fail</code>オプションを実行した後に<code>--remove</code>オプションを実行する必要がある。<br> | |||
これにより、RAIDアレイのデータ整合性を保ちながら、安全にディスクを取り外すことができる。<br> | |||
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==== 新しいディスクの追加 ==== | ==== 新しいディスクの追加 ==== | ||
# X : ストレージ番号 | # X : ストレージ番号 |