「設定 - RAID10 (RHEL)」の版間の差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
48行目: 48行目:
* 例: /dev/md0
* 例: /dev/md0
*: 作成するRAIDデバイス名
*: 作成するRAIDデバイス名
* --level=10
* 例: /dev/sdXA, /dev/sdYB, /dev/sdZC, /dev/sdWD
*: RAID10を指定
*: 使用するデバイスを指定
* --raid-devices=<数値>
<br>
*: 使用するディスク数
==== --levelオプション ====
* -chunk=<数値>
<code>--level</code>オプション または <code>-l</code>オプションは、RAIDレベルを指定するためのオプションである。<br>
*: チャンクサイズを指定する。
<br>
*: 512[KB]に設定する場合は、--chunk=512と指定する。
指定可能な値を以下に示す。<br>
* --layout=n2
* raid0 または 0
*: RAID10のレイアウトタイプを指定する。
*: ストライピングのみ
*: データを複数のディスクに分散して書き込む。
*: 冗長性なし、性能向上が目的
*: 必要なディスク数は、最低2台である。
*: <br>
* raid1 または 1
*: ミラーリング
*: 同じデータを複数のディスクに書き込む。
*: 完全な冗長性を提供する。
*: 必要なディスク数は、最低2台である。
*: <br>
* raid4 または 4
*: ストライピング + 専用パリティ
*: 1台のディスクをパリティ専用として使用する。
*: 必要なディスク数は、最低3台である。
*: <br>
*: <u>現在はあまり使用されていない。</u>
*: <br>
* raid5 または 5
*: ストライピング + 分散パリティ
*: パリティ情報を全ディスクに分散する。
*: 1台のディスク障害まで耐えられる。
*: 必要なディスク数は、最低3台である。
*: <br>
* raid6 または 6
*: ストライピング + 二重分散パリティ
*: 2台のディスク障害まで耐えられる。
*: 必要なディスク数は、最低4台である。
*: <br>
* raid10 または 10
*: RAID1 (ミラーリング) と RAID0 (ストライピング) の組み合わせ
*: 高性能と冗長性の両立する。
*: 必要なディスク数は、最低4台 (2の倍数である必要あり) である。
*: <br>
* linear
*: 単純な結合
*: ディスクを順番に使用する。
*: 冗長性なし。
*: 必要なディスク数は、最低2台である。
<br>
==== --raid-devicesオプション ====
<code>--raid-devices</code>オプション または <code>-n</code>オプションは、RAIDアレイを構成するディスクの数を指定する。<br>
<br>
<u>※注意</u><br>
<u>RAIDレベルに応じて最小必要数が異なる。</u><br>
<u>RAID1とRAID10では偶数である必要がある。</u><br>
<br>
一般的な構成例<br>
* RAID1
*: 2台
* RAID5
*: 3〜5台
* RAID6
*: 4〜6台
* RAID10
*: 4台以上 (2の倍数)
<br>
==== --chunkオプション ====
<code>--chunk</code>オプション または <code>-c</code>オプションは、チャンクサイズを指定するために使用する。<br>
チャンクサイズとは、RAIDアレイ内の各ディスクに書き込まれるデータの最小単位のサイズである。<br>
<br>
指定できる値<br>
* K (キロバイト)、M (メガバイト)、G (ギガバイト) の単位を使用する。
* 一般的な値は4K、64K、512K、1M等
* デフォルトは、512K
<br>
チャンクサイズの選択は、RAID性能に大きな影響を与える。<br>
* 大きなチャンクサイズ
*: 大きなファイルの連続読み書きに適している。
* 小さなチャンクサイズ
*: 小さなファイルやランダムアクセスに適している。
<br>
==== --layoutオプション ====
<code>--layout</code>オプションは、RAIDアレイのデータレイアウトを指定する。<br>
<br>
指定できる主な値<br>
* n2 (ネスト化)
*: RAID10のネスト化されたレイアウト (2wayミラー)
*: 最も一般的なRAID10レイアウト
*: デバイスをペアに分割し、各ペア内でミラーリングする。
*: 高い信頼性と良好な性能を提供する。
*: <br>
*: --layout=n2は、近距離コピーを意味する。
*: --layout=n2は、近距離コピーを意味する。
* /dev/sdXA, /dev/sdYB, /dev/sdZC, /dev/sdWD
*: <br>
*: 使用するデバイスを指定
* o2 (オフセット)
*: RAID10のオフセットレイアウト
*: 各デバイスのブロックを隣接するデバイスにミラーリングする。
*: より柔軟な冗長性を提供する。
*: ディスク障害時の再構築が比較的高速である。
*: <br>
* f2 (遠距離)
*: RAID10の遠距離レイアウト
*: 各ブロックを離れた位置にあるデバイスにミラーリング
*: 連続するディスク障害に対してより強い耐性を持つ。
<br>
<u>※注意</u><br>
<u>これらのレイアウトオプションは主にRAID10で使用される。</u><br>
<u>数値である<code>2</code>は、ミラーリングの方法を示す。</u><br>
<u>デフォルトは、<code>n2</code>である。</u><br>
<br>
<br>
==== 作成例 ====
  # X : ストレージ番号
  # X : ストレージ番号
  # A, B, C, D : パーティション番号
  # A, B, C, D : パーティション番号
66行目: 162行目:
                     --level=10                          \
                     --level=10                          \
                     --raid-devices=<使用するディスク数>    \
                     --raid-devices=<使用するディスク数>    \
                     --chunk=512                        \
                     --chunk=512K                        \
                     --layout=n2                        \
                     --layout=n2                        \
                     /dev/sd<span style="color:#C00000">X</span><span style="color:#00C000">A</span> \
                     /dev/sd<span style="color:#C00000">X</span><span style="color:#00C000">A</span> \

案内メニュー