「その他 - ソフトウェアライセンス」の版間の差分

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== ISCライセンス ==
== ISCライセンス ==
ISC(Internet Systems Consortium)ライセンスは、非常に簡潔で読みやすく、比較的自由度が高いオープンソースライセンスの1つである。<br>
ISC (Internet Systems Consortium) ライセンスは、非常に簡潔で読みやすく、比較的自由度が高いオープンソースライセンスの1つである。<br>
「ベルヌ条約によって不要となる言い回し」を取り除いた2条項BSDライセンスと機能上同等である。
「ベルヌ条約によって不要となる言い回し」を取り除いた2条項BSDライセンスと機能上同等である。
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また、特許に関する明示的な条項はない。<br>
また、特許に関する明示的な条項はない。<br>
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== OpenSSLライセンス ==
OpenSSLライセンスは、OpenSSLプロジェクトが開発したソフトウェアに適用される特殊なライセンスである。<br>
このライセンスは、オリジナルのSSLeayライセンスとApache License 1.0を組み合わせて作成された。<br>
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OpenSSLライセンスの主な特徴は、ソフトウェアの自由な使用、修正、再配布を許可しつつ、一定の条件を課していることである。<br>
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OpenSSLライセンスの下でライブラリを使用する場合、以下の条件が必要となる。<br>
* 著作権表示の保持
*: OpenSSLライセンスでは、著作権表示を保持することが義務付けられている。
*: 再配布する場合には、オリジナルの著作権表示を含める必要がある。これは、ソースコード、バイナリ形式、ドキュメンテーションなど、配布されるすべての形式に適用される。
*: <br>
* 免責事項の表示
*: OpenSSLライセンスには明確な免責事項が含まれており、ソフトウェアの使用に関する一切の保証を否定している。
*: 使用者は、この免責事項を理解し、OpenSSLを自己責任で使用する必要がある。
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* 広告条項の遵守
*: OpenSSLライセンスには「広告条項」が含まれており、OpenSSLを使用して作成された製品のプロモーション資料に、OpenSSLプロジェクトへの謝辞を記載することを要求している。
*: ただし、この条項は書面による許可があれば省略することができる。
*: <br>
* ライセンスの再配布
*: OpenSSLライセンスでは、ライセンス条項を再配布することが必要となる。
*: OpenSSLを再配布する場合は、オリジナルのライセンス条項 (著作権表示、免責事項、広告条項を含む) を含める必要がある。
*: <br>
* 派生物の取り扱い
*: OpenSSLライセンスは、派生物に対する制限が比較的緩やかである。
*: OpenSSLを改変したソフトウェアを、別のライセンスで配布することも可能であるが、オリジナルのOpenSSLライセンスの条項も遵守する必要がある。
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OpenSSLライセンスは、商用利用も許可しており、企業がOpenSSLを自社製品に組み込んで販売することが可能である。(ただし、ライセンス条項を遵守する必要がある)<br>
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ただし、OpenSSLライセンスは複雑で理解しづらい面もあり、法的な解釈が難しい場合がある。<br>
そのため、OpenSSLを使用する場合は、ライセンスの詳細を慎重に確認して、必要に応じて法律の専門家に相談することが推奨される。<br>
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このライセンスは、暗号化やセキュリティ関連のソフトウェア開発において広く使用されているが、その複雑さゆえに、近年ではより単純なライセンスへの移行を検討する動きもある。<br>
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== Unlicense ==
Unlicenseは、ソフトウェアライセンスの中でも特に自由度の高いものとして知られている。<br>
このライセンスの主な目的は、ソフトウェアを可能な限り制約のない形で公共領域に置くことである。<br>
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Unlicenseの最も特徴的な点は、著作権の完全な放棄である。<br>
このライセンスを適用したソフトウェアの著作者は、自身の作品に関する全ての著作権および関連する権利を放棄し、公共領域に譲渡する。<br>
これにより、ソフトウェアの使用者は、著作権法による制約を受けることなく、そのソフトウェアを自由に扱うことができる。<br>
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* 著作権放棄
*: Unlicenseは、著作権を完全に放棄することを目的としている。
*: 著作者は、ソフトウェアに関するすべての著作権および関連する権利を公共領域に譲渡する。
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* 制約の不在
*: Unlicenseでは、ソフトウェアの使用、複製、変更、配布、サブライセンス、販売に関する制約を一切設けていない。
*: 使用者は、ソフトウェアを自由に扱うことができ、著作権表示や許可の明示を必要としない。
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* 免責事項の表示
*: Unlicenseには明確な免責事項が含まれており、ソフトウェアの使用に関するあらゆる保証を否定している。
*: 使用者は、この免責事項を理解し、ソフトウェアを完全に自己責任で使用する必要がある。
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* ライセンスの再配布
*: Unlicenseでは、ライセンス条項の再配布は必須ではない。
*: ただし、法的な明確性を確保するために、Unlicenseのテキストを含めることが推奨される。
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* 著作者名の扱い
*: Unlicenseでは、著作者名の表示や保持を要求していない。
*: 使用者は、著作者名を削除したり、自身の名前に置き換えたりすることが可能である。
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しかし、このような極端な自由度は、法的な観点から見ると課題を抱えている可能性がある。<br>
これは、著作権を完全に放棄することが法的に可能かどうかは、国や地域によって異なるからである。<br>
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__FORCETOC__
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