ベクトル - 基本ベクトルと単位ベクトル

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概要

基本ベクトルとは、x軸方向またはy軸方向に向いた大きさ1のベクトル(単位ベクトル)である。

単位ベクトルとは、大きさ1のベクトルであり、方向の定義は無い。
これは、特別な単位ベクトルのことを基本ベクトルと考えてもよい。

ここでは、基本ベクトルの意味、大きさ、単位ベクトルとの違い、表し方について記載する。


基本ベクトル

基本ベクトルとは、x軸方向またはy軸方向に向いた大きさ1のベクトルのことであり、水平または鉛直に向いた単位ベクトルである。

基本ベクトルは、以下のように表す。

  • x軸方向の基本ベクトル
    i
  • y軸方向の基本ベクトル
    j
  • z軸方向の基本ベクトル
    k


下図に、基本ベクトルを示す。

Vector Basic Vector Unit Vector 1.png


基本ベクトルの成分表示は、以下の通りである。

  • x軸方向の基本ベクトル
  • y軸方向の基本ベクトル
  • z軸方向の基本ベクトル


また、任意のベクトル の成分が の時、基本ベクトルi、jを用いて表すことができる。



単位ベクトル

単位ベクトルとは、大きさが1のベクトルである。

ベクトルは有向線分で図示することが可能であり、線分の長さ(ベクトルの大きさ)が1になる。
また、単位ベクトルの方向は任意であるため、無数の方向の単位ベクトルがある。

下図に単位ベクトルを示す。

Vector Basic Vector Unit Vector 2.png


単位ベクトルは、次式で計算することができる。


分母と分子で同じ大きさ同士を除算するため、大きさが1のベクトル(単位ベクトル)になる。