インストール - DBeaver
概要
DBeaverは、開発者やデータベース管理者向けのSQLクライアントツールである。
DBeaverは、Oracle、SQLServer、MySQL、MariaDB、SQLite等の数十種類のドライバに対応している。
このツールはJavaで開発されており、動作にはJRE (Java Runtime Environment) が必要である。
ただし、DBeaverパッケージにはJREが付属しているものも存在するため、別途インストールする必要はない。
DBeaverの特徴として、直感的なグラフィカルインターフェースを通じてデータベースの操作や管理が可能である。
テーブル構造の視覚化、SQLエディタでのクエリ作成と実行、データのインポート/エクスポート機能等、データベース操作に必要な機能を包括的に提供している。
セキュリティ面では、データベース接続情報の暗号化保存やSSL接続のサポート等、企業での利用に耐えうる機能を実装している。
また、チーム開発をサポートするため、データベース接続設定やSQLスクリプトの共有機能も備えている。
無料で利用できるコミュニティエディションと、より高度な機能を備えたエンタープライズエディションが用意されており、
コミュニティエディションでも、基本的なデータベース操作や管理に必要な機能は十分に揃っている。
プラグイン機能により機能拡張が可能であり、データの可視化やバージョン管理システムとの連携等、様々なニーズに対応できる。
最新のJREのインストール (オプション)
最新のJREを使用する場合、以下に示すOracleのJREダウンロードページからJavaSEをダウンロードする。
ダウンロードしたJavaSEを任意のディレクトリに配置して、インストール(Windows)または環境変数PATH(Linux)を設定する。
DBeaverのインストール
DBeaverの公式Webサイトにアクセスして、各プラットフォームおよびアーキテクチャに対応したものをダウンロードする。
Linuxの場合は、ダウンロードしたファイルを解凍する。
また、Linuxの場合は標準でJREがインストールされている可能性が高いため、"tar.gz without Java included"と記載されているものでよい。
tar xf dbeaver-ce-<バージョン>-linux.gtk.<アーキテクチャ>-nojdk.tar.gz
Linuxの場合、必要であれば、任意のディレクトリに保存する。
mv dbeaver <任意のインストールディレクトリ>
DBeaverのデスクトップエントリファイルを作成する。
[Desktop Entry]
Version=1.0
Type=Application
Terminal=false
Name=DBeaver Community <バージョン名>
GenericName=DBeaver Community
Comment=Universal Database Manager and SQL Client.
Path=<DBeaverのインストールディレクトリ>
Exec=/<DBeaverのインストールディレクトリ>/dbeaver
Icon=/<DBeaverのインストールディレクトリ>/dbeaver.png
Categories=IDE;Development
WM_CLASS=DBeaver
StartupWMClass=DBeaver
StartupNotify=true
Keywords=Database;SQL;IDE;JDBC;ODBC;MySQL;PostgreSQL;Oracle;DB2;MariaDB
MimeType=application/sql
SqlCipherの使用 (暗号化されたSQLite)
ドライバのダウンロード
SqlCipherはSQLiteデータベースを拡張して、同じインターフェイスで暗号化されたローカルデータストレージを提供するオープンソースのライブラリである。
まず、SqlCipherのドライバをダウンロードする。
カスタムドライバの作成
DBeaverを起動して、[データベース]メニューバー - [ドライバマネージャー]を選択する。
[ドライバマネージャー]画面の右にある[新規]ボタンを押下する。
[ドライバの編集]画面が開くので、[設定]タブから以下に示す項目を設定する。
- ドライバ名
- 任意の名前 例: SqlCipher v4
- ドライバタイプ
- Generic
- クラス名
- org.sqlite.JDBC
- URLテンプレート
- jdbc:sqlite:{file}
次に、[ドライバの編集]画面の[ライブラリ]タブを選択する。
画面右にある[ファイルを追加]ボタンを押下して、上記でダウンロードしたSqlCipherのドライバファイル (sqlite-jdbc-<バージョン>.jar) を選択する。
次に、[ドライバの編集]画面の[接続プロパティ]タブを選択する。
[ユーザのプロパティ]を右クリックして、コンテキストメニューから[新しいプロパティ]を選択する。
下表に、追加するプロパティ名および値を示す。
Parameter | v4 | v3 | v2 | v1 |
---|---|---|---|---|
kdf_iter | 256000 | 64000 | 4000 | 4000 |
fast_kdf_iter | 2 | 2 | 2 | 2 |
hmac_use | 1 | 1 | 1 | 0 |
hmac_pgno | 1 | 1 | 1 | N/A |
hmac_salt_mask | 0x3a | 0x3a | 0x3a | N/A |
legacy | 4 | 3 | 2 | 1 |
legacy_page_size | 4096 | 1024 | 1024 | 1024 |
kdf_algorithm | 2 | 0 | 0 | 0 |
hmac_algorithm | 2 | 0 | 0 | 0 |
plaintext_header_size | 0 | N/A | N/A | N/A |
key | N/A | N/A | N/A | N/A |
※注意
N/Aと記載されている箇所には、値は何も入力しないこと。
SqlCipherの使用
- [データベース]メニューバー - [新しい接続]を選択する。
- [新しい接続を作成する]画面が開くので、上記で作成したカスタムドライバを選択して、[次へ]ボタンを押下する。
- [一般]タブにある[ブラウズ...]ボタンを押下して、SqlCipherデータベースファイル (パスワード認証があるSQLiteファイル) を選択する。
- [ドライバのプロパティ]タブを選択して、[key]プロパティにSqlCipherデータベースファイル (パスワード認証があるSQLiteファイル) のパスワードを設定する。
- [テスト接続]ボタンを押下する。
- 正常に接続ができる場合は、[終了]ボタンを押下する。