インストール - CPU-X
概要
CPU-Xは、CPUやマザーボード等の情報を収集(システムのプロファイリングとモニタリング)するソフトウェアである。
GTKを使用したGUIモードと、NCursesを使用したTUIモードで使用することができる。
また、コマンドラインからのダンプモードも存在する。
CPU-Xのインストール
AppImageファイルを使用
CPU-XのGithubにアクセスして、AppImageファイルをダウンロードする。
ダウンロードしたファイルに、実行権限を付加する。
chmod u+x CPU-X-v<バージョン>-x86_64.AppImage
必要であれば、ダウンロードしたファイルを任意のインストールディレクトリに配置する。
mv CPU-X-v<バージョン>-x86_64.AppImage <任意のインストールディレクトリ>
CPU-Xのデスクトップエントリファイルを作成する。
vi ~/.local/share/applications/CPU-X.desktop
# ~/.local/share/applications/CPU-X.desktopファイル
[Desktop Entry]
Type=Application
Name=CPU-X
GenericName=CPU-X
Comment=Gathers information on CPU, motherboard and more
Exec=/<CPU-Xのインストールディレクトリ>/CPU-X-v<バージョン>-x86_64.AppImage %F
Icon=/<CPU-Xのインストールディレクトリ>/CPU-X.png
Categories=GTK;System;
Keywords=CPU;system;core;speed;clock;rate;Intel;AMD;motherboard;
Terminal=false
ソースコードからインストール
CPU-Xのビルドに必要な依存関係のライブラリをインストールする。
sudo zypper install git pkgconf libtool automake cmake ncurses gtk3-devel gtkmm3-devel \
nasm libcpuid-devel pciutils-devel procps-devel fuse-devel \
libglfw-devel vulkan-devel ocl-icd-devel opencl-cpp-headers polkit-devel
例えば、CPU-X 4.5.1では、libcpuidライブラリのバージョンは0.61以降が必要となる。(CPU-X 4.5.2ではlibcpuidライブラリのバージョンは0.62以降が必要)
もし、パッケージ管理システムのlibcpuidライブラリのバージョンが古い場合、libcpuidを手動でビルドおよびインストールする必要がある。
- libcpuidを手動でビルドおよびインストールする場合
- libcpuidのGithubにアクセスして、ソースコードをダウンロードする。
- ダウンロードしたファイルを解凍する。
tar xf libcpuid-<バージョン>.tar.gzcd libcpuid-<バージョン>
- libcpuidをビルドおよびインストールする。
mkdir build && cd build../configure --prefix=<libcpuidのインストールディレクトリ>make -j $(nproc)make install
CPU-XのGithubにアクセスして、ソースコードをダウンロードする。
ダウンロードしたファイルを解凍する。
tar xf v<バージョン>.tar.gz cd v<バージョン>
または、git cloneコマンドを実行して、ソースコードをダウンロードする。
git clone https://github.com/X0rg/CPU-X.git cd CPU-X
CPU-Xのビルドディレクトリを作成する。
mkdir build && cd build
CPU-Xをビルドおよびインストールする。
また、ビルドオプションを以下に示す。
-DWITH_GTK=0オプション- GTK3+のGUIサポートを無効にする。
-DWITH_NCURSES=0オプション- NCursesでのTUIサポートを無効にする。
-DWITH_LIBGLFW=0オプション- Libglfwの呼び出しを無効にする。([グラフィック]タブの[UMD バージョン]ラベル)
-DFORCE_LIBSTATGRAB=1オプション- Libprocpsの代わりにLibstatgrabでリンクする。
※注意
CPU-X 5.0以降をビルドするには、GCC 8以降が必要なることに注意する。
# パッケージ管理システムからlibcpuidをインストールした場合
cmake -DCMAKE_C_COMPILER=<GCC 8以降のコンパイラのパス> -DCMAKE_CXX_COMPILER=<G++ 8以降のコンパイラのパス> \
-DCMAKE_BUILD_TYPE=Release -DCMAKE_INSTALL_PREFIX=<CPU-Xのインストールディレクトリ> ..
make -j $(nproc)
make install
# ソースコードからlibcpuidをインストールした場合
export LD_LIBRARY_PATH="/<libcpuidのインストールディレクトリ>/lib64"; \
export PKG_CONFIG_PATH="$PKG_CONFIG_PATH:$(pkg-config --variable pc_path pkg-config)"; \
export PKG_CONFIG_PATH="/<libcpuidのインストールディレクトリ>/lib64/pkgconfig:$PKG_CONFIG_PATH"; \
export CFLAGS="-I/<libcpuidのインストールディレクトリ>/include $CFLAGS"
cmake -DCMAKE_C_COMPILER=<GCC 8以降のコンパイラのパス> -DCMAKE_CXX_COMPILER=<G++ 8以降のコンパイラのパス> \
-DCMAKE_BUILD_TYPE=Release -DCMAKE_INSTALL_PREFIX=<CPU-Xのインストールディレクトリ> ..
make -j $(nproc)
make install
CPU-Xを実行するためのラッパーシェルスクリプトを作成する。
vi /<CPU-Xのインストールディレクトリ>/bin/cpu-x.sh
# /<CPU-Xのインストールディレクトリ>/bin/cpu-x.shファイル
#!/usr/bin/env sh
appname="cpu-x"
# use -f to make the readlink path absolute
dirname="$(dirname -- "$(readlink -f -- "${0}")" )"
if [ "$dirname" = "." ]; then
dirname="$PWD/$dirname"
fi
# Initialize interpreter path
export LD_LIBRARY_PATH="$dirname/../lib:$LD_LIBRARY_PATH"
export LD_LIBRARY_PATH="$dirname/../lib64:$LD_LIBRARY_PATH"
export XDG_DATA_DIRS="$dirname/../share:$XDG_DATA_DIRS"
# Run CPU-X binary
"$dirname/$appname" "$@"
上記のラッパーシェルスクリプトに、実行権限を付加する。
chmod u+x /<CPU-Xのインストールディレクトリ>/bin/cpu-x.sh
CPU-Xのデスクトップエントリファイルを作成する。
vi ~/.local/share/applications/CPU-X.desktop
# ~/.local/share/applications/CPU-X.desktopファイル
[Desktop Entry]
Type=Application
Name=CPU-X
GenericName=CPU-X
Comment=Gathers information on CPU, motherboard and more
Exec=/<CPU-Xのインストールディレクトリ>/bin/cpu-x.sh %F
Icon=/<CPU-Xのインストールディレクトリ>/share/icons/hicolor/128x128/apps/cpu-x.png
Categories=GTK;System;
Keywords=CPU;system;core;speed;clock;rate;Intel;AMD;motherboard;
Terminal=false
CPU-Xをホームディレクトリ等のディレクトリにインストールした場合、CPU-Xのデーモン向けのPolkitアクションを追加する。
cd /<CPU-Xのインストールディレクトリ>/share/polkit-1/actions/ sudo cp io.github.thetumultuousunicornofdarkness.cpu-x-daemon.policy /usr/share/polkit-1/actions/
CPU-Xの実行に必要なライブラリをインストールする。
sudo zypper install gtk3 libcpuid15 libglfw3