概要
ガウス分布(正規分布)に対する積分をガウス積分と呼ぶ。
積分範囲が
に及ぶため、広義積分である。
極座標の広義積分

直交直線座標から円座標への変換
直交直線座標
から円座標
への変換は次式で与えられる。

ヤコビアン
2重積分に応用するには、変数変換を行うことにより、ヤコビアンを計算して
と
の関係式を求める必要がある。

したがって、
となる。
求め方
円が含まれる場合は、極座標変換
とおく。
変換後の積分範囲D'は、
の形に変形でき、2重積分を計算することができる。

ここで、
として変数変換を行う。
より、
となる。
また、
の時、積分範囲は次式となる。

上記の変数変換により、上式(1)は次のように計算することができる。
![{\displaystyle {\begin{aligned}&\pi \int _{0}^{\infty }{e^{-t}}\ dt\\=&-\pi {\big [}e^{-t}{\Big ]}_{0}^{\infty }\\=&-\pi (0-1)\\=&\pi \end{aligned}}}](https://wikimedia.org/api/rest_v1/media/math/render/svg/b6d6178c601b8fd3387426434a88cfaebc4b13b7)
ガウス積分

極座標における広義積分
より、次式のように分けることができる。
この時、積分変数の文字は何でもよい。

(1)式より、次式のように考えることができる。

(2)式より、次式が求められる。
