インストール - EDA
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概要
EDAは、ICチップやPCB基板の設計を支援するために開発されたソフトウェアであり、Electronic Design Automation Tools(以下、EDA)の略称である。
EDAは、システム設計やハードウェアの実装等、多くのエンジニアリング業務に不可欠なものである。
Linuxで使用できるEDAは、設計とシミュレーションに主眼を置いたEDAもあれば、製造準備・設計解析・検証に主眼を置いたEDAもある。
ここでは、チップメーカーが必要とする機能の多くを網羅した幅広いソフトウェアを記載する。
KiCAD
パッケージ管理システムからインストール
KiCADをインストールする。
sudo zypper install kicad
ソースコードからインストール
ビルドに必要な依存関係のライブラリをインストールする。
sudo zypper install cmake libcurl-devel pkg-config zlib-devel cairo-devel gcc libboost_headers1_66_0-devel wxWidgets-3_0-devel python3-devel python-wxWidgets-3_0-devel \ glm-devel libgomp1 libngspice-devel doxygen swig occt-devel libopencascade7 Mesa-devel Mesa-libd3d-devel glew-devel
KiCADの公式WebサイトまたはGithubにアクセスして、ソースコードをダウンロードする。
ダウンロードしたファイルを解凍する。
tar xf kicad-<バージョン>.tar.bz2 cd kicad-<バージョン>
ビルドディレクトリを作成する。
mkdir build && cd build
KiCADをビルドおよびインストールする。
cmake -DCMAKE_BUILD_TYPE=RelWithDebInfo -DCMAKE_INSTALL_PREFIX=<KiCADのインストールディレクトリ> \ KICAD_USE_OCE=ON KICAD_BUILD_I18N=ON KICAD_I18N_UNIX_STRICT_PATH=ON .. make -j $(nproc) make install
KiCADのデスクトップディレクトリファイルを作成する。
vi ~/.local/share/applications/KiCAD.desktop
# ~/.local/share/applications/KiCAD.desktopファイル
EAGLE
Fusion 360の個人向けサブスクリプションに含まれる無料版EAGLEは、回路図シート2枚、両面基板、基板面積80cm2に限定される。
Autodeskの公式Webサイトにアクセスして、EAGLEをダウンロードする。
ダウンロードしたファイルを解凍する。
tar xf Autodesk_EAGLE_<バージョン>_English_Linux_64bit.tar.gz
解凍したディレクトリを任意のディレクトリに配置する。
mv Autodesk_EAGLE_<バージョン>_English_Linux_64bit <任意のディレクトリ>
EAGLEの起動時に、以下に示すようなエラーが発生する場合、libexecディレクトリにあるicudtl.datファイルを1つ上の階層にコピーする。
# エラー内容 Check failed: base::i18n::InitializeICU()
cd <EAGLEのインストールディレクトリ> cp libexec/icudtl.dat .