第7回 - ベイズの定理

提供:MochiuWiki - SUSE, Electronic Circuit, PCB
2021年8月8日 (日) 17:12時点におけるWiki (トーク | 投稿記録)による版 (ページの作成:「== 概要 == 推定統計を学習する準備として、確率の基礎に関する次の事項を記載する。<br> # 条件付き確率 # ベイズの定理 <br><br>…」)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
ナビゲーションに移動 検索に移動

概要

推定統計を学習する準備として、確率の基礎に関する次の事項を記載する。

  1. 条件付き確率
  2. ベイズの定理



条件付き確率

条件付き確率とは、2個の事象AとBがあるとき、既に事象Aが起きた場合に、事象Bも合わせて起きる確率を条件付き確率P(B|A)という。
P(B|A)
P(左 : 合わせて起きる事象 | 右 : 既に起きた事象)

条件付き確率の式(事象Aが起きた場合に、事象Bも合わせて起きる条件付き確率)は、次式で表される。



条件付き確率P(B|A)と同時確率P(A∩B)の違い

  • 条件付き確率P(B|A)
    全事象をAのみとしている。
    つまり、事象Aが起きた場合の中で、さらに事象Bも起きる確率P(B|A)を考える。

  • 同時確率P(A∩B)
    全事象をUとしている。
    つまり、事象Aが起きた場合のみに限定せず、A以外が起きる場合も合わせた上で事象AとBが同時に起きる確率を考える。



ベイズの定理

以下に、ベイズの定理の導出過程を示す。

条件付き確率の計算式の2式


上式より、次式が求まる。


さらに、上式をまとめると次式となる。





あるいは下図に示すように、


ベイズの定理は、先に事象Bが起きた場合に、後の事象Aが起きる場合の確率P(A|B)が分かっている場合において、
逆に後の事象Aが起きたと分かっている時に、先の事象Bが起きる場合の確率P(B|A)を与えるものである。