インストール - VMware Workstation(Linux)

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概要

VMware Workstationは、幅広いOSのサポート、優れたユーザ使用環境、包括的な機能セット、優れたパフォーマンスによって仮想化を次のレベルに推進する。
その中でも、VMware Workstation Proは、業務で仮想マシンを使用するプロフェッショナル向けに設計されている。

VMware Workstation Proを実行するには、64ビットのプロセッサと64ビットのホストOSが必要である。


VMware Workstationのインストール

VMwareの公式WebサイトからVMware Workstationをダウンロードする。

VMware Workstationインストーラを実行する。
各オプションの詳細を確認する場合は、--helpオプションを付加する。

sudo sh VMware-Workstation-<バージョン名およびビルド名>.<アーキテクチャ名>.bundle --<オプション>


Open Virtualization Format(OVF)Tool のライセンス契約に同意する。
--consoleオプションを付加する場合、または、CUIのLinuxにインストールする場合は、
[Enter]キーを押下してスクロールしながらライセンス契約を読むか、qを入力してyes/noプロンプトにスキップする。

VMware Workstationがインストールされると、Linux PCでvmware-workstation-serverが起動する。
Linux PCを再起動すると、vmware-workstation-serverが起動する。

※注意
もし、VMware Workstationの起動後にUnable to install all module〜とメッセージが出力される場合は、
以下のパッチをインストールすることにより、VMware Workstationを起動することができる。

  1. 以下に示すWebサイトからパッチファイルをダウンロードする。
    VMware Workstation 15.5.5を使用している場合 : https://github.com/mkubecek/vmware-host-modules/archive/workstation-15.5.5.tar.gz
    VMware Workstation 16.0.0を使用している場合 : https://github.com/mkubecek/vmware-host-modules/archive/workstation-16.0.0.tar.gz

  2. パッチファイルを解凍して、解凍したディレクトリに移動する。
    tar xf workstation-x.x.x.tar.gz
    cd vmware-host-modules-workstation-x.x.x

  3. 以下のディレクトリを圧縮する。
    tar -cf vmmon.tar vmmon-only
    tar -cf vmnet.tar vmnet-only

  4. 圧縮したディレクトリを、/usr/lib/vmware/modules/sourceディレクトリにコピーする。
    sudo cp -v vmmon.tar vmnet.tar /usr/lib/vmware/modules/source

  5. 以下のコマンドを実行する。
    sudo vmware-modconfig --console --install-all



VMware Workstationのアンインストール

VMware WorkstationをLinux PCからアンインストールするには、以下のコマンドを実行する。
使用するコマンドは、Linuxディストリビューションおよび構成によって異なる。

sudo vmware-installer -u vmware-workstation


次に、VMware Workstationの設定ファイルも削除する場合は"y"または"yes"、設定ファイルを残す場合は"n"または"no"を入力する。
アンインストールを取り消す場合は、"q"を入力する。


VMware Workstationの個別アンインストール

まず、インストールされているVMware Workstationの一覧を表示する。
なお、ここでは、VMware Workstation Pro 15がインストールされているものとする。

sudo ./VMware-Workstation-Full-15.5.2-15785246.x86_64.bundle -l    

Extracting VMware Installer...done.
Product Name         Product Version     
==================== ====================
vmware-workstation   15.5.2.15785246


VMware Workstationをアンインストールする。

sudo ./VMware-Workstation-Full-15.5.2-15785246.x86_64.bundle --uninstall-component=vmware-workstation

Extracting VMware Installer...done.



注意点

OS共通

仮想マシンが遅い場合の対処

仮想マシンのイメージが存在するディレクトリにアクセスして、.vmxファイルをテキストエディタで開く。
.vmxファイルの末尾に、以下の設定を追記する。

MemTrimRate = "0"
mainMem.useNamedFile= "FALSE"
sched.mem.pshare.enable = "FALSE"
prefvmx.useRecommendedLockedMemSize = "TRUE"
MemAllowAutoScaleDown = "FALSE"


下表に、各パラメータの意味を記載する。

パラメータ 意味
MemTrimRate = "0" 物理メモリ解放を抑制する。
mainMem.useNamedFile= "FALSE" メモリをファイルではなく、実メモリを使用する。
sched.mem.pshare.enable = "FALSE" ページ共有機能を無効化する。
prefvmx.useRecommendedLockedMemSize = "TRUE" メモリ容量の可変化を行わない。
MemAllowAutoScaleDown = "FALSE" メモリサイズの自動調節を行わない。


Windows XP

ゲストOSとしてWindows XPをインストールした場合、画面が表示されない(ブラックアウトになる)ことがある。(起動プロセスは表示される)

この時、ゲストOSの設定画面にて、[Hardware]タブ - [Display] - [3D Graphics]項目 - [Accelerate 3D Graphics]チェックボックスのチェックを外す。
再度、ゲストOSのWindows XPを起動して、正常に画面が表示されるか確認する。

CentOS

ゲストOSとしてCentOS等をインストールした場合、解像度の問題により、インストール画面の右側が切れる時がある。
これを解決するには、ブート画面にて解像度を指定することで、この現象を回避することができる。

まず、ブート画面において、[TAB]キーを押下する。
この時、ブート画面下にブートの設定が表示されるので、以下の赤字に示すように解像度を指定する。

vmlinuz initrd=initrd.img inst.stage2=hd:LABEL=CentOSx207x20x86_64 rd.live.check quiet resolution=1360x768


resolutionで設定できる解像度は、以下の通りである。
下表以外の解像度も設定できるが、設定に失敗した場合は、自動的に800x600になる。

解像度 規格 比率
640x480 VGA 4 : 3
800x600 SVGA 4 : 3
1024x768 XGA 4 : 3
1280x720 HD(720p) 16 : 9
1280x800 WXGA 15 : 9
1280x960 QVGA 4 : 3
1280x1024 SXGA 5 : 4
1360x768 HD 16 : 9
1400x1050 SXGA+ 4 : 3
1600x1200 UXGA 4 : 3
1680x1050 WSXGA+ 16 : 10
1920x1080 FHD 16 : 9
1920x1200 WUXGA 16 : 10


SUSE

共有ディレクトリ

VMwareの共有ディレクトリ機能は、FUSEファイルシステムとして、異なる方法で実装されている。
ここでは、ホストOSおよびゲストOSとしてSUSEで実行されるVMwareの共有ディレクトリを設定する手順について記載する。
なお、共有ディレクトリ名をCommon、マウント用ディレクトリ名を/mnt/hgfsとする。

VMwareの共有ディレクトリをマウントするためのディレクトリを作成する。

sudo mkdir /mnt/hgfs


次のコマンドを実行して、使用可能な共有ディレクトリ名を確認する。

sudo vmware-hgfsclient


全てのユーザが共有ディレクトリにアクセスするには、allow_otherオプションを付加して、以下のコマンドを実行してマウントする。

sudo vmhgfs-fuse -o allow_other .host:/Common /mnt/hgfs


FUSEツールを使用して、共有ディレクトリをアンマウントする。

sudo fusermount -u /mnt/hgfs


※注意
FUSEファイルシステムがビジー状態の場合、アンマウント出来ない可能性がある。
残念ながら、アンマウントを妨げているプロセスを正確に追跡するための方法が無いため、次のように標準のumountコマンドを使用する。
(コマンドが有効になるまで時間が掛かる場合がある)

sudo umount -f /mnt/hgfs