インストール - MS Office(CrossOver)
概要
CrossOverをインストールしてOfficeをインストールする準備ができていることを想定して書かれています。
そうでない場合は、Microsoft Office 2016のCrossOver概要ページにアクセスし、そこに記載されている手順に従ってOfficeをインストールする準備をしてください。
Tips & tricksのページや現在のフォーラムのスレッドにも目を通してください。
以下からインストール方法を選択して、各手順に記載されている必要なインストールファイルを入手する。
CrossOver Software Installerを使用する場合は、アプリケーションとしてMicrosoft Office 2016を選択して、
インストールファイルを選択し、ボトルを選択し、インストールする。
※注意
Office Deployment Tool(ODT)を使用する場合、CrossOver Software Installerウィザードの一部としてOfficeはインストールされません。
新しく作成されたボトル内の「Run Command」を使用して、バッチファイルに移動して起動します。
ダウンロード中は進捗状況が分からないが、Office 2016 Pro PlusとVisioは約1.8[GB]であるため、
ダウンロードファイルのサイズやログファイルから進捗状況を確認することができる。
インストール中は、視覚的な進捗状況のアップデートを受け取ることができる。
※注意
Office x64はインストールに失敗するため、Office x86のオフラインインストーラを使用することを推奨する。
Officeのインストール
Click to Runインストーラの使用
OfficeのISOファイルからのインストールは機能しない。(CrossOver 17.0.0で確認済み)
Microsoftは、2017年にISO版のOffice 2016の提供を終了しており、それ以降はClick to Runインストーラが標準でサポートされている。
CrossOverを使用してインストールする場合、CrossOverで実行できるインストーラをダウンロードする必要があるため、
ファイルをダウンロードして、ボトルにインストールできるClick to Runインストーラを使用する。
Click to Runインストーラは、Office 365のアクティブ版またはトライアル版を持っている場合、https://www.office.com からダウンロードできる。
詳細においては、以下のWebサイトを参照すること。
https://support.office.com/en-us/article/Download-and-install-or-reinstall-Office-365-or-Office-2016-on-a-PC-or-Mac-4414EAAF-0478-48BE-9C42-23ADC4716658?ui=en-US&rs=en-US&ad=US
Office Deployment Tool(ODT) for Click to Runの使用
Office Deployment Toolは、Click to Runインストーラに代わるものであり、
Office製品をローカルディスクからダウンロードしてデプロイすることができる。
Office Deployment Toolには、他にも多くの機能があるが、CrossOverにOfficeをインストールする目的では、最も優れた機能である。
Officeのサブスクリプションやライセンスの有無に関わらず、Microsoftから公開されているため、
CrossOver上で簡単にOfficeをテストすることができる。
Office Deployment Toolは、Microsoftのコマンドライン実行ファイルであり、Officeのダウンロードやインストールはボトルの中で実行される。
Office Deployment Toolは、以下に示すMicrosoftの公式Webサイトまたは検索エンジンで"Microsoft Office 2016 Deployment Tool"と入力するとよい。
https://www.microsoft.com/en-au/download/details.aspx?id=49117
詳細においては、以下のWebサイトを参照すること。
https://docs.microsoft.com/en-au/DeployOffice/overview-of-the-office-2016-deployment-tool
ODTでは、configuration.xmlファイルを使用してインストールを自動化する。
バッチファイルを作成して、ダウンロードまたはインストールを実行することができる。
configuration.xmlファイルで利用可能なオプションについては、上記のWebサイトを参照すること。
Office Deployment Toolのインストール手順を、以下に示す。
以下に示す全てのファイルを、同じディレクトリ(例: ~/InstallSoftware/Office)に配置する。
- o365proplusretail-installation.bat
- このバッチファイルは、Officeのインストールを実行するために使用される。
- Officeをローカルにダウンロードしていない場合、インターネットからダウンロードして実行される。
- 事前にo365proplusretail-download.batファイルを実行している場合、ローカルから実行される。
- o365proplusretail-download.bat
- このバッチファイルは、Officeのインストーラをsetup.exeと同じディレクトリにダウンロードするために使用する。
- setup.exe
- 以前にダウンロードしたOffice Deployment Tool。
- o365proplusretail-configuration.xml
- Office Deployment Toolの設定ファイル。
- Officeディレクトリ
- o365proplusretail-download.batファイルの実行後、ツールによって作成されたOfficeのダウンロードコピーである。
# o365proplusretail-installation.batファイル setup.exe /configure o365proplusretail-configuration.xml
# o365proplusretail-download.batファイル setup.exe /download o365proplusretail-configuration.xml
# o365proplusretail-configuration.xmlファイル
<Configuration>
<Add OfficeClientEdition="32" >
<Product ID="O365ProPlusRetail" >
<Language ID="en-us" />
</Product>
<Product ID="VisioProRetail" >
<Language ID="en-us" />
</Product>
</Add>
<Updates Enabled="TRUE" />
<Display Level="Full" AcceptEULA="TRUE" />
<Property Name="AUTOACTIVATE" Value="1" />
<Logging Level="Standard" Path="Y:\ />
</Configuration>
※上記の設定例に関する注意
- 製品IDは、ライセンス / サブスクリプションに対して正しい必要がある。
詳細については、以下のセクションに示すライセンス / サブスクリプションに適したOfficeを選択する方法を参照すること。 - Office Deployment Toolは、標準でOffice Deployment Toolの場所にOfficeを保存 / 使用する。
- ロギングパラメータは、Y:\がLinuxのCrossOverで標準でホームドライブにマップされるため、
インストールログファイルがLinuxホームドライブに保存されることを保証する。
Z:\は、標準でLinuxのルート(/)にマップされる。
ログは、インストールが失敗した理由を理解するのに役立つ。 - Officeを他の場所に保存する方法、代替言語を選択する方法、表示レベル、更新、ログ記録などの詳細については、
ODTリファレンスガイドを参照すること。
ライセンス / サブスクリプションに適したOfficeを選択する方法
Officeには、様々なプランとソフトウェアパッケージが用意されているため、
ライセンスまたはサブスクリプションに適したオプションをインストールすることが重要である。
以下に示すMicrosoftの公式Webサイトでは、どの製品ID(ソフトウェアパッケージ)が各プランに関連付けられているかを示している。
https://support.microsoft.com/en-au/help/2842297/product-ids-that-are-supported-by-the-office-deployment-tool-for-click
※注意
上記のMicrosoftの公式Webサイトには、Microsoft Home Use Program(HUP)を通じて購入したライセンスにおいて、
関連付けられているOffice 2016 Standaloneの製品IDは含まれていない。
Office Pro Plusの製品IDはProPlusRetailであるため、サブスクリプションではなく、プロダクトキーによってライセンスされる。
※注意
Click to Runインストーラのダウンロードで問題が発生する場合は、
ブラウザエージェントを変更するか、Windows PCからダウンロードしてLinux PCにコピーすること。