Rustの基礎 - キーボード入力

概要

Rustでキーボードから情報を入力させるには、標準ライブラリの std::io モジュールを使用する。
std::io::stdin を使用して標準入力から読み取り、read_line メソッドで文字列を取得する。

基本的な入力

標準入力から値を読み取るには、まずstd::ioをインポートし、可変の文字列バッファを用意する必要がある。
read_lineメソッドは、入力された文字列を指定したバッファに追加する。

 use std::io;
 
 fn main() {
    let mut input = String::new();
    io::stdin().read_line(&mut input).expect("読み込みに失敗しました");
    println!("{}", input);
 }

また、入力を促すメッセージを表示するには、println! マクロ や print! マクロを使用する。
print! マクロは改行しないため、入力プロンプトに適している。

 use std::io::{self, Write};
 
 fn main() {
    print!("何か入力してください。: ");
    io::stdout().flush().unwrap();
    let mut input = String::new();
    io::stdin().read_line(&mut input).expect("読み込みに失敗しました");
 }

入力と条件分岐

以下の例では、標準入力と条件分岐を組み合わせている。
入力した値は文字列型になるので、trim メソッドで改行を除去して、parse メソッドで整数に変換して、その値を2019と比較している。

 use std::io;
 
 fn main() {
    println!("令和元年は西暦何年?:");
    let mut year = String::new();
    io::stdin().read_line(&mut year).expect("読み込みに失敗しました");
 
    let int_year: i32 = year.trim().parse().expect("数値を入力してください");
 
    if int_year == 2019 {
       println!("正解");
    }
    else {
       println!("間違い");
    }
 }

入力と反復処理

以下の例では、loop文で無限ループさせることで質問を繰り返して、正解した時にbreak文で反復処理を抜ける。

 use std::io;
 
 fn main() {
    loop {
       println!("令和元年は西暦何年?:");
       let mut year = String::new();
       io::stdin().read_line(&mut year).expect("読み込みに失敗しました");
 
       let int_year: i32 = match year.trim().parse() {
          Ok(num) => num,
          Err(_) => {
             println!("数値を入力してください");
             continue;
          }
       };
 
       if int_year == 2019 {
          println!("正解");
          break;
       }
       println!("間違い");
    }
 }