概要
1変数関数の極値
極値の見つけ方
(微分可能な)関数 が で極値を取るならば、 である。
対偶を取れば、 となる点は、必ずしも極値ではない。
はaで極値を取るための必要条件ではあるが、十分条件ではない。
例えば、 の導関数は、 である。
を解くと、 が極値点の候補として見つかるが、 において は極値点ではない。
これは、 という点を考える時、 という関係が成り立つが、 よりも大きな値を取る点と小さな値を取る点が、 の近くにある。
0のどんなに近くにも より大きくなる点と小さくなる点の両方が存在するため、極値ではない。
極値の判定条件
2階微分できる関数 が存在する時、 かつ の前後で の符号が変化するならば、関数 は、 で極値をとる。
さらに、以下のように判定することができる。
- ならば、 は で極小値をとる。
- ならば、 は で極大値をとる。