概要
Photino Blazorのプロジェクト構成は、標準的なBlazorプロジェクトの構成に似ている。
しかし、Photinoを使用してデスクトップアプリケーションとして実行される点が特徴である。
プロジェクト構成
基本的なプロジェクト構成を、以下に示す。
PhotinoBlazorApp/ │ ├── wwwroot/ # 静的ファイル (CSS, JavaScript, 画像等) │ ├── css/ │ ├── js/ │ └── images/ ├── Pages/ # Blazorのページコンポーネント ├── Shared/ # 共有コンポーネント ├── Data/ # データサービス ├── Properties/ # プロジェクト設定 ├── _Imports.razor # 共通インポート ├── App.razor # アプリケーションのルート ├── Program.cs # アプリケーションのエントリーポイント └── appsettings.json # アプリケーション設定
各ディレクトリ / ファイルの役割
Photino Blazorアプリケーションでは、Program.csが重要であり、PhotinoウィンドウとBlazorの統合が設定される場所である。
PhotinoはネイティブUIレイヤーを提供し、BlazorのWebViewとして機能する。
wwwroot/
静的ファイルを格納するディレクトリである。
CSS、JavaScript、画像等が含まれる。
Pages/
Blazorのページコンポーネントを格納する。
各ページは通常、.razor拡張子を持つ。
複数のページで共有されるコンポーネント (ナビゲーションメニュー、レイアウト等) を格納する。
Data/
データモデルやサービスクラスを格納する。
Properties/
プロジェクト設定ファイルを格納する。
_Imports.razor
プロジェクト全体で使用される共通のimport文を定義する。
App.razor
アプリケーションのルートコンポーネントである。
ルーティングの設定等が含まれている。
Program.cs
アプリケーションのエントリーポイントである。
Photinoの初期化と設定が行われる。
appsettings.json
アプリケーションの設定を格納するJSONファイルである。
主な設定項目
- Logging
- ログ出力の詳細レベル設定
- AllowedHosts
- アプリケーションにアクセスできるホスト
- ApplicationSettings
- Photinoウィンドウの設定 (タイトル、サイズ等)
{
"Logging": {
"LogLevel": {
"Default": "Information",
"Microsoft": "Warning",
"Microsoft.Hosting.Lifetime": "Information"
}
},
"AllowedHosts": "*",
"ApplicationSettings": {
"WindowTitle": "Photino.Blazor App",
"WindowWidth": 800,
"WindowHeight": 600
}
}