その他 - レーザー回折・散乱法
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概要
レーザー回折・散乱法は、粉体の平均粒径や粒子の大きさ (粒度) の分布を測定する方法の1つである。
測定粒子を分散させた状態でレーザー光を照射して、散乱した光の角度等から粒度分布を算出する。
なお、粒度分布とは、試料粉体内の粒子径の存在比率を表したものである。
レーザー回折・散乱法は、一度に測定できる粒子径範囲が広く、おおよそ0.02~2,000[μm]の範囲を測定できる。
通常は試料を溶媒に分散させる湿式測定を行うが、粉のまま測定する乾式測定や高濃度試料をペースト状で測定することも可能である。
粒度分布の測定方法には、レーザー回折・散乱法以外にも次のような方法があるが、短時間で広範囲の粒度を精度よく測定できるため主流の測定方法として活用されている。
メリット
- 1度に測定できる粒子径測定範囲が広い。
- 測定時間が短時間である。
- 粒度分布の変化をリアルタイムで観察できる。
- 適用できる試料の範囲が広い。
- 再現性が高い。
- サンプリング操作が容易である
- サンプル量が少量で済む。
デメリット
- 細粒の場合、粒子の屈折率が必要になる。
- サブミクロン粒子は低精度となる。
- 機種により計算方法が異なる場合がある。
- 球形として計算するため、正確性は高くない。
- 個々の粒子径を識別する分解能は高くない。
測定の種類と測定方法