「インストール - CLion」の版間の差分

提供:MochiuWiki - SUSE, Electronic Circuit, PCB
ナビゲーションに移動 検索に移動
(ページの作成:「== 概要 == <br><br> == CLionのインストール == [https://www.jetbrains.com/clion/download/ CLionの公式Webサイト]にアクセスして、CLionをダウンロードする。<br> ダウンロードしたファイルを解凍する。<br> tar xf CLion-<バージョン>.tar.gz mv CLion-<バージョン> CLion <br> 必要ならば、CLionを任意のインストールディレクトリに配置する。<br> mv CLion <任意のインストールディレ…」)
 
98行目: 98行目:
<br>
<br>
[設定]画面の右ペイン右下にある[適用]ボタンを押下する。<br>
[設定]画面の右ペイン右下にある[適用]ボタンを押下する。<br>
<br>
==== 各プロジェクトの設定 ====
CLionを起動して、[ファイル]メニューバー - [新規] - [プロジェクト...]を選択する。<br>
[新規プロジェクト]画面から、[Qt Console 実行可能ファイル]または[Qt Widgets 実行可能ファイル]を選択する。<br>
<br>
新規プロジェクトの作成後、[実行]メニューバー - [実行構成の編集...]を選択する。<br>
[実行/デバッグ構成]画面が開くので、画面左上にある[+]ボタンを押下して、[リモート GDB サーバー]を選択する。<br>
画面左ペインに[リモート GDB サーバー]が追加される。<br>
画面左ペインに[リモート GDB サーバー]を選択して、各種設定を行う。<br>
<br>
* [ターゲット:]プルダウン
*: プロジェクト名を選択する。
* [実行可能ファイル:]プルダウン
*: プロジェクト名を選択する。
* [GDB:]プルダウン
*: 上記のツールチェーンの作成セクションで設定したGDBを選択する。
* [資格情報:]プルダウン
*: 上記のSSHの設定セクションで設定したSSHを選択する。
* [実行可能ファイル...]ラジオボタン
*: 任意
* [アップロードパス:]
*: 実行可能バイナリが配置されるPinePhone上のディレクトリを入力する。
*: 例: /home/<PinePhoneのユーザ名>/CLion/Sample1/debug
* ['target remote' ...]
*: 自動的に入力される。
*: 例: <IPアドレスまたはホスト名>:1234
<br>
次に、[拡張 GDB サーバーオプション]項目を設定する。<br>
この設定は、PinePhoneにアップロードしたQtライブラリにおいて、デバッグまたは実行に関する設定を行う。<br>
* [作業ディレクトリ:]
*: 何も入力しない。
* [環境変数:]<br>[環境変数:]項目の右にあるテキストアイコンを選択する。<br>[環境変数]画面が開くので、画面左上にある[+]ボタンを押下して各種設定を入力する。
** DISPLAY
**: :0
** QT_QPA_PLATFORMTHEME
**: Qt 6の場合 : qt6ct
**: Qt 5の場合 : qt5ct
** PATH
**: PinePhone上のQt6ライブラリをアップロードしたbinディレクトリのパスを入力する。
**: 例: /<Qt6ライブラリをアップロードしたディレクトリ>/bin:/usr/local/bin:/usr/bin:/bin:/usr/local/games:/usr/games
** LD_LIBRARY_PATH
**: PinePhone上のQt6ライブラリをアップロードしたlibディレクトリのパスを入力する。
**: 例: /<Qt6ライブラリをアップロードしたディレクトリ>/lib:/<Qt6ライブラリをアップロードしたディレクトリ>/plugins/qmltooling
** QT_PLUGIN_PATH
**: /<Qt6ライブラリをアップロードしたディレクトリ>/plugins
** QT_QPA_PLATFORM_PLUGIN_PATH
**: /<Qt6ライブラリをアップロードしたディレクトリ>/plugins/platforms
** QML_IMPORT_PATH
**: /<Qt6ライブラリをアップロードしたディレクトリ>/qml
** QML2_IMPORT_PATH
**: /<Qt6ライブラリをアップロードしたディレクトリ>/qml
** QT_DEBUG_PLUGINS
**: 0または1を入力する。
** LANG
**: 日本語を設定する場合は、<code>ja_JP.UTF-8</code>と入力する。
<br><br>
<br><br>



2024年2月10日 (土) 03:43時点における版

概要



CLionのインストール

CLionの公式Webサイトにアクセスして、CLionをダウンロードする。
ダウンロードしたファイルを解凍する。

tar xf CLion-<バージョン>.tar.gz
mv CLion-<バージョン> CLion


必要ならば、CLionを任意のインストールディレクトリに配置する。

mv CLion <任意のインストールディレクトリ>


CLionのデスクトップエントリファイルを作成する。
CLionを起動して、[ツール]メニューバー - [デスクトップエントリの作成]を選択する。
~/.local/share/applicationsディレクトリにCLionのデスクトップエントリファイルが作成される。


PinePhone / Qtとの連携

ツールチェーンの設定

[ファイル]メニューバー - [設定]を選択する。
[設定]画面の左ペインにある[ビルド、実行、デプロイ] - [ツールチェーン]を選択する。
[設定]画面の右ペインにある[+]アイコンを選択して、[システム]を選択する。

  • ツールチェーンの設定項目
    • [名前]
      任意の名前を入力する。
    • [CMake:]
      PinePhone向けQtライブラリのビルドに使用したCMakeファイルのパスを入力する。
    • [ビルドツール:]
      PinePhone向けQtライブラリのビルドに使用したNinjaファイルのパスを入力する。
    • [C コンパイラー:]
      PinePhone向けQtライブラリのビルドに使用したGCCファイルのパスを入力する。
      例: /<GCCツールチェーンのインストールディレクトリ>/bin/aarch64-linux-gnu-gcc
    • [C++ コンパイラー:]
      PinePhone向けQtライブラリのビルドに使用したG++ファイルのパスを入力する。
      例: /<GCCツールチェーンのインストールディレクトリ>/bin/aarch64-linux-gnu-g++
    • [デバッガー:]
      GCCツールチェーンのGDBファイルのパスを入力する。
      例: /<GCCツールチェーンのインストールディレクトリ>/bin/aarch64-linux-gnu-gdb


[設定]画面の右ペイン下部にある[適用]ボタンを押下する。

CMakeの設定

[ファイル]メニューバー - [設定]を選択する。
[設定]画面の左ペインにある[ビルド、実行、デプロイ] - [CMake]を選択する。
[設定]画面の右ペインにある[+]アイコンを選択する。

  • CMakeの設定項目
    • [名前]
      任意の名前を入力する。
    • [ビルドタイプ:]プルダウン
      [Debug]または[Release]を選択する。
    • [ツールチェーン:]プルダウン
      上記で設定したツールチェーン名を選択する。
    • [ジェネレーター:]プルダウン
      [デフォルトを使用する]を選択する。
      例: /<GCCツールチェーンのインストールディレクトリ>/bin/aarch64-linux-gnu-gcc
    • [環境:]
      [環境:]のテキストアイコンを選択して、[環境設定]画面を開く。
      画面右上の[+]ボタンを押下して、各環境変数を設定する。
      • CMAKE_C_COMPILER
        PinePhone向けQtライブラリのビルドに使用したGCCファイルのパスを入力する。
        例: /<GCCツールチェーンのインストールディレクトリ>/bin/aarch64-linux-gnu-gcc
      • CMAKE_CXX_COMPILER
        PinePhone向けQtライブラリのビルドに使用したG++ファイルのパスを入力する。
        例: /<GCCツールチェーンのインストールディレクトリ>/bin/aarch64-linux-gnu-g++
      • CMAKE_PREFIX_PATH
        PinePhone向けQtライブラリのインストールディレクトリのパスを入力する。
        例: <PinePhone向けQtライブラリのインストールディレクトリ>
      • CMAKE_TOOLCHAIN_FILE
        PinePhone向けQtライブラリのインストールディレクトリにあるビルド向けツールチェーンファイルのパスを入力する。
        例: /<PinePhone向けQtライブラリのインストールディレクトリ>/lib/cmake/Qt6/qt.toolchain.cmake
      • QT_QMAKE_EXECUTABLE
        PinePhone向けQtライブラリのインストールディレクトリにあるqmakeファイルのパスを入力する。
        例: /<PinePhone向けQtライブラリのインストールディレクトリ>/bin/qmake-host


[設定]画面の右ペイン下部にある[適用]ボタンを押下する。

SSHの設定

[ファイル]メニューバー - [設定]を選択する。
[設定]画面の左ペインにある[ツール] - [SSH 構成]を選択する。
[設定]画面の右ペインにある[+]アイコンを選択する。

  • SSH構成の設定項目
    • [ホスト:]
      PinePhoneのIPアドレスまたはホスト名を入力する。
    • [ユーザー名:]
      PinePhoneのユーザ名を入力する。
    • [認証タイプ:]プルダウン
      [パスワード]または[キーペア]を選択する。
    • [秘密鍵ファイル:] (キーペアを選択した場合)
      秘密鍵ファイルのパスを入力する。
    • [パスフレーズ:] (キーペアを選択した場合、かつ、パスフレーズを設定した場合)
      秘密鍵のパスフレーズを入力する。
    • [構成ファイル ~/.ssh/configの構文解析]チェックボックス
      任意


[接続テスト]ボタンを押下して、PinePhoneにSSH接続する。

[設定]画面の右ペイン右下にある[適用]ボタンを押下する。

各プロジェクトの設定

CLionを起動して、[ファイル]メニューバー - [新規] - [プロジェクト...]を選択する。
[新規プロジェクト]画面から、[Qt Console 実行可能ファイル]または[Qt Widgets 実行可能ファイル]を選択する。

新規プロジェクトの作成後、[実行]メニューバー - [実行構成の編集...]を選択する。
[実行/デバッグ構成]画面が開くので、画面左上にある[+]ボタンを押下して、[リモート GDB サーバー]を選択する。
画面左ペインに[リモート GDB サーバー]が追加される。
画面左ペインに[リモート GDB サーバー]を選択して、各種設定を行う。

  • [ターゲット:]プルダウン
    プロジェクト名を選択する。
  • [実行可能ファイル:]プルダウン
    プロジェクト名を選択する。
  • [GDB:]プルダウン
    上記のツールチェーンの作成セクションで設定したGDBを選択する。
  • [資格情報:]プルダウン
    上記のSSHの設定セクションで設定したSSHを選択する。
  • [実行可能ファイル...]ラジオボタン
    任意
  • [アップロードパス:]
    実行可能バイナリが配置されるPinePhone上のディレクトリを入力する。
    例: /home/<PinePhoneのユーザ名>/CLion/Sample1/debug
  • ['target remote' ...]
    自動的に入力される。
    例: <IPアドレスまたはホスト名>:1234


次に、[拡張 GDB サーバーオプション]項目を設定する。
この設定は、PinePhoneにアップロードしたQtライブラリにおいて、デバッグまたは実行に関する設定を行う。

  • [作業ディレクトリ:]
    何も入力しない。
  • [環境変数:]
    [環境変数:]項目の右にあるテキストアイコンを選択する。
    [環境変数]画面が開くので、画面左上にある[+]ボタンを押下して各種設定を入力する。
    • DISPLAY
      :0
    • QT_QPA_PLATFORMTHEME
      Qt 6の場合 : qt6ct
      Qt 5の場合 : qt5ct
    • PATH
      PinePhone上のQt6ライブラリをアップロードしたbinディレクトリのパスを入力する。
      例: /<Qt6ライブラリをアップロードしたディレクトリ>/bin:/usr/local/bin:/usr/bin:/bin:/usr/local/games:/usr/games
    • LD_LIBRARY_PATH
      PinePhone上のQt6ライブラリをアップロードしたlibディレクトリのパスを入力する。
      例: /<Qt6ライブラリをアップロードしたディレクトリ>/lib:/<Qt6ライブラリをアップロードしたディレクトリ>/plugins/qmltooling
    • QT_PLUGIN_PATH
      /<Qt6ライブラリをアップロードしたディレクトリ>/plugins
    • QT_QPA_PLATFORM_PLUGIN_PATH
      /<Qt6ライブラリをアップロードしたディレクトリ>/plugins/platforms
    • QML_IMPORT_PATH
      /<Qt6ライブラリをアップロードしたディレクトリ>/qml
    • QML2_IMPORT_PATH
      /<Qt6ライブラリをアップロードしたディレクトリ>/qml
    • QT_DEBUG_PLUGINS
      0または1を入力する。
    • LANG
      日本語を設定する場合は、ja_JP.UTF-8と入力する。