「インストール - Vagrant」の版間の差分
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<coe>vagrant destroy</code>コマンドを実行しても、.vagrantディレクトリやVagrantfileファイルは残る。<br> | <coe>vagrant destroy</code>コマンドを実行しても、.vagrantディレクトリやVagrantfileファイルは残る。<br> |
2021年1月6日 (水) 04:17時点における版
概要
Vagrantfileとは、仮想マシンの構築設定などを記述するためのファイルである。
例えば、"仮想マシンはCeontOS 7をインストールする"、"IPアドレスを192.168.10.10にする"等である。
Vagrantfileは、以下のような特徴がある。
- 仮想マシンの基本設定を記述できる。
- ファイルなので共有が簡単。
- 環境構築手順ファイルを呼び出せる。
- Ruby言語で記述する。
Vagrantのコマンドを実行する時、自動的にVagrantfileが読み込まれて、記述内容にしたがって仮想マシンが構築される仕組みである。
Vagrantfileは一般的なファイルなので、多くのユーザに共有することもできる。
また、仮想マシンの構築後に必要なパッケージをインストールする場合、別ファイルに詳細な手順を記述して、Vagrantfileから呼び出すこともできる。
Vagantのインストール
- まず、Vagrantの公式Webサイトにアクセスして、各プラットフォーム向けのVagrantをダウンロードする。
- Vagrantをインストールする。
- CentOS
- ダウンロードしたRPMファイルに対して、以下のコマンドを実行する。
sudo rpm -Uvh vagrant_<バージョン名>.rpm
- SUSE
- ダウンロードしたAppImageファイルのフルパスを、.profileファイル等に環境変数PATHを記述する。
- 以下の設定例では、~/InstallSoftware/VagrantディレクトリにVagrantのAppImageファイルを配置している。
echo 'export PATH="$HOME/InstallSoftware/Vagrant:$PATH' >> ~/.profile
- Windows
- ダウンロードしたVagrantのインストーラを起動して、手順にしたがってインストールする。
- CentOS
- PCを再起動する。
Vagrantの使用方法
Vagrantfileを作成
ターミナルを起動して、以下のコマンドを実行する。
vagrant init
Vagrantfileの設定
Vagrantfileをテキストエディタで開く。
以下に、Vagrantfileの設定例を示す。
以下の例では、CeontOS 7をインストールしているので、config.vm.box = "centos/7"
と記述している。
VAGRANTFILE_API_VERSION = "2" Vagrant.configure(VAGRANTFILE_API_VERSION) do |config| config.vm.box = "centos/7" config.vm.network :private_network, ip: "192.168.33.10" config.vm.provider "virtualbox" do |vb| vb.name = "training" vb.gui = false vb.memory = "2048" end config.ssh.private_key_path = "<SSHの暗号鍵ファイルのフルパス>" config.ssh.insert_key = false if Object.const_defined? 'VagrantVbguest' config.vbguest.auto_update = false config.vbguest.no_remote = true end end
仮想マシンの作成
boxファイルから仮想マシンを作成する場合、以下のコマンドを実行する。
box名は、Vagrantfileファイルに記述したconfig.vm.box = <box名>
のbox名を入力する。
vagrant box add <box名> <boxファイルのパス>
仮想マシンの起動
上記の手順により、Vagrantを起動する準備が整う。
ターミナルから以下のコマンドを実行して、仮想マシンを作成する。
vagrant up
vagrant up
は、Vagrantfileの内容にしたがって仮想マシンを構築して起動する。
この時、バックグラウンドではVirturalBoxが起動して、仮想マシンの作成が開始する。
vagrant up
は、実行するタイミングにより動作が変化するので注意すること。
初回は、仮想マシンの構築と起動を行うが、2回目以降は仮想マシンの起動のみとなる。
ただし、2回目以降もVagrantfileが読み込まれていることは覚えておくこと。
- 仮想マシンを構築して起動(初回のみ)
- 仮想マシンを起動(2回目以降)
仮想マシンにログイン
仮想マシンの起動後、以下のコマンドを実行して、仮想マシンにログインする。
vagrant ssh
これにより、仮想マシンにおいて、vagrantユーザでログインできる。
また、vagrantユーザは標準で作成される。
仮想マシンからログアウト
仮想マシンからログアウトする場合は、[Ctrl] + [d]キーを同時押下、または、以下のコマンドを実行する。
exit
仮想マシンの停止
仮想マシンを停止する場合は、以下のコマンドを実行する。
vagrant halt
仮想マシンの削除
仮想マシンを削除する場合は、以下のコマンドを実行する。
vagrant box remove -f <box名> または vagrant destroy または vagrant destroy <box名>
<coe>vagrant destroyコマンドを実行しても、.vagrantディレクトリやVagrantfileファイルは残る。
この設定ファイルには、以前、vagrant box addしたbox情報が記述されている。
<coe>vagrant destroyコマンドは、仮想マシンを削除する以外にも、仮想マシンを再作成する場合にも使用する。