「インストール - VNC」の版間の差分

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== VNCサーバのインストール ==
== VNCサーバのインストール ==
===== Windows =====
==== Windows ====
[https://www.realvnc.com/en/connect/download/vnc/windows/ VNCの公式Webサイト]にアクセスして、VNCサーバ(EXE x86/x64)をダウンロードする。<br>
[https://www.realvnc.com/en/connect/download/vnc/windows/ VNCの公式Webサイト]にアクセスして、VNCサーバ(EXE x86/x64)をダウンロードする。<br>
ダウンロードしたVNCサーバをダブルクリックして表示される画面通りにインストールする。<br>
ダウンロードしたVNCサーバをダブルクリックして表示される画面通りにインストールする。<br>
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==== CentOS ====
===== CentOS =====
以下のコマンドを実行して、VNCサーバをインストールする。<br>
以下のコマンドを実行して、VNCサーバをインストールする。<br>
  sudo yum install tigervnc-server
  sudo yum install tigervnc-server
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  sudo vncserver -kill :1
  sudo vncserver -kill :1
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===== SUSE =====
==== SUSE ====
以下のコマンドを実行して、VNCサーバをインストールする。<br>
===== 標準のVNCサーバの使用 =====
sudo zypper install tigervnc
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Firewalldを有効にしている場合は、VNCサービスの許可が必要なのでポート開放を行う。<br>
sudo firewall-cmd --permanent --add-service=vnc-server
sudo firewall-cmd --reload
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SUSEにおいて、XDMCPプロトコルをサポートするディスプレイマネージャを使用している場合にのみ、VNC接続ができる。<br>
SUSEにおいて、XDMCPプロトコルをサポートするディスプレイマネージャを使用している場合にのみ、VNC接続ができる。<br>
gdm、lxdm、lightdmはXDMCPをサポートしているが、KDE ​​5標準のディスプレイマネージャsddmはXDMCPをサポートしていないので、真っ黒な画面になる。<br>
gdm、lxdm、lightdmはXDMCPをサポートしているが、KDE ​​5標準のディスプレイマネージャsddmはXDMCPをサポートしていないので、真っ黒な画面になる。<br>
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[ファイアーウォールでポートを開く]チェックボックスにチェックを入力する。<br>
[ファイアーウォールでポートを開く]チェックボックスにチェックを入力する。<br>
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VNC接続を設定したい任意のユーザでログインして、VNCパスワードを設定した後に、VNCサーバを起動する。<br>
===== krfbの使用 =====
# VNCパスワード設定
krfbをインストールする。<br>
  sudo vncpasswd
  sudo zypper install krfb
Password:
Verify:
Would you like to enter a view-only password (y/n)? n
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次に、ディスプレイ番号:1、解像度:1024x768、色深度:24でVNCサーバを起動する。<br>
krfbは、TCP 5900番ポートで動作するため、ファイアウォールをクライアント / サーバの両方で開放する必要がある。<br>
  sudo vncserver :1 -geometry 1024x768 -depth 24
  sudo firewall-cmd --permanent --add-port=5900/tcp
  sudo firewall-cmd --reload
xauth: (stdin):1:  bad display name "dlp:1" in "add" command
New 'dlp:1 (suse)' desktop is dlp:1
Creating default startup script /home/suse/.vnc/xstartup
Creating default config /home/suse/.vnc/config
Starting applications specified in /home/suse/.vnc/xstartup
Log file is /home/suse/.vnc/dlp:1.log
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起動したVNCプロセスを停止する場合は、ディスプレイ番号を指定して停止する。(末尾の数字は、起動時に指定したディスプレイ番号)<br>
  sudo vncserver -kill :1
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===== Raspbian =====
==== Raspbian ====
Raspberry Piには、予め、VNCサーバの機能が組み込まれているので、VNCの機能を有効化することでVNCサーバの機能を利用できる。<br>
Raspberry Piには、予め、VNCサーバの機能が組み込まれているので、VNCの機能を有効化することでVNCサーバの機能を利用できる。<br>
[設定] - [Raspberry Piの設定] - [インターフェイス]タブ - [VNC]項目を[有効]にする。<br>
[設定] - [Raspberry Piの設定] - [インターフェイス]タブ - [VNC]項目を[有効]にする。<br>

2020年8月2日 (日) 15:30時点における版

概要

VNC(Virtual Network Computing)は、ネットワーク上のコンピュータを遠隔操作するためのデファクトスタンダードなソフトウェアである。
VNCは、様々なOSで開発されているため、インストールされているPCはOSの種類に関係なく操作することができる。


VNCサーバのインストール

Windows

VNCの公式Webサイトにアクセスして、VNCサーバ(EXE x86/x64)をダウンロードする。
ダウンロードしたVNCサーバをダブルクリックして表示される画面通りにインストールする。

CentOS

以下のコマンドを実行して、VNCサーバをインストールする。

sudo yum install tigervnc-server


Firewalldを有効にしている場合は、VNCサービスの許可が必要となる。

sudo firewall-cmd --permanent --add-service=vnc-server
sudo firewall-cmd --reload


VNC接続を設定したい任意のユーザでログインして、VNCパスワードを設定した後に、VNCサーバを起動する。

# VNC用パスワード設定
sudo vncpasswd

Password:     <- パスワードを設定する
Verify:       <- 確認のため再度パスワードを入力する


次に、ディスプレイ番号:1、解像度:1024x768、色深度:24でVNCサーバを起動する。

sudo vncserver :1 -geometry 1024x768 -depth 24


起動したVNCプロセスを停止する場合は、ディスプレイ番号を指定して停止する。

sudo vncserver -kill :1


SUSE

標準のVNCサーバの使用

SUSEにおいて、XDMCPプロトコルをサポートするディスプレイマネージャを使用している場合にのみ、VNC接続ができる。
gdm、lxdm、lightdmはXDMCPをサポートしているが、KDE ​​5標準のディスプレイマネージャsddmはXDMCPをサポートしていないので、真っ黒な画面になる。

まず、[YaST2] - [Alternatives] - [default-displaymanager]項目にフォーカスを当てて[編集]ボタンを押下する。
編集画面にて、LightDMを選択する。

次に、VNCサーバをセットアップする。
[YaST2] - [ネットワークサービス] - [Remote Administoration(VNC)]を選択して、以下の2項目の設定を行う。
[セッション管理機能付きのリモート管理を許可する]ボタンにチェックを入力する。
[ファイアーウォールでポートを開く]チェックボックスにチェックを入力する。

krfbの使用

krfbをインストールする。

sudo zypper install krfb


krfbは、TCP 5900番ポートで動作するため、ファイアウォールをクライアント / サーバの両方で開放する必要がある。

sudo firewall-cmd --permanent --add-port=5900/tcp
sudo firewall-cmd --reload


Raspbian

Raspberry Piには、予め、VNCサーバの機能が組み込まれているので、VNCの機能を有効化することでVNCサーバの機能を利用できる。
[設定] - [Raspberry Piの設定] - [インターフェイス]タブ - [VNC]項目を[有効]にする。


VNC Viewerのインストール

Windows

VNCの公式Webサイトにアクセスして、VNC Viewer(EXE x86/x64)をダウンロードする。
ダウンロードしたVNC Viewerをダブルクリックして表示される画面通りにインストールする。

CentOS

VNCの公式Webサイトにアクセスして、VNC Viewer(Standalone x64)をダウンロードする。
以下のコマンドを実行して、VNC Viewerを起動する。(Standalone版はインストール不要)

./VNC-Viewer-<バージョン名>-Linux-x64


VNC Viewerの起動を簡単にするため、以下のように、.bashrcファイルにエイリアスの設定を行ってもよい。

alias vncviewer='./VNC/VNC-Viewer-6.20.113-Linux-x64'


SUSE

上記のCentOSと同様である。

Raspberry Pi

ここでは省略する。

デスクトップエントリファイルの作成

デクトップエントリファイルrealvnc-vncviewer.desktopを、以下の内容で作成する。

vi /home/ユーザ名/.local/share/applications/realvnc-vncviewer.desktop

# realvnc-vncviewer.desktopファイル
[Desktop Entry]
Encoding=UTF-8
Name=VNC Viewer
Name[de]=VNC Viewer
Name[es]=VNC Viewer
Name[fr]=VNC Viewer
Name[pt]=VNC Viewer
GenericName=VNC Viewer
Comment=Connect to computers running VNC Server
Comment[de]=Verbindung zu Computern mit aktivem VNC Server herstellen
Comment[es]=Conectarse a equipos que ejecutan VNC Server
Comment[fr]=Connecter les ordinateurs sous VNC Server
Comment[pt]=Conecte-se a computadores com o VNC Server em execução
Exec="/home/ユーザ名/VNC/VNC-Viewer-6.20.529-Linux-x64" %f
Type=Application
Icon=/home/ユーザ名/VNC/vncviewer.png
Categories=Application;Network;RemoteAccess;
MimeType=application/vnc-shortcut
X-Ayatana-Desktop-Shortcuts=NewConnection

[NewConnection Shortcut Group]
Name=New Connection
Name[de]=Neue Verbindung
Name[es]=Nueva conexión
Name[fr]=Nouvelle connexion
Name[pt]=Nova conexão
Exec="/home/ユーザ名/VNC/VNC-Viewer-6.20.529-Linux-x64"
TargetEnvironment=Unity


なお、アイコンファイルは下記のものをダウンロードすること。

Vncviewer.png



VNC Viewerの設定

VNC Viewerを起動し、[Enter a VNC Server address or serach]欄にVNCサーバをインストールしたOSのIPアドレスを入力する。
その時、OSのユーザ名とパスワードを求められるので入力する。
接続が成功すれば、OSのデスクトップが表示される。

※注意
もし、VNC Viewerにおいて、"Cannot currently show the desktop"エラーが表示された場合は、
VNCサーバ側のランレベルを5(デスクトップモード)に変更して再起動する。