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| == 直線のベクトル方程式 == | | == 直線のベクトル方程式 == |
| ==== 定点 <math>A(\vec{a})</math> を通り、<math>\vec{d}</math> に平行な直線のベクトル方程式 ==== | | ==== 定点を通り、ある直線に平行な直線のベクトル方程式 ==== |
| 定点を通りある直線に平行な直線のベクトル方程式 | | 定点を通りある直線に平行な直線のベクトル方程式 |
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| <math>m (x - x_1 ) - l (y - y_1) = 0</math> | | <math>m (x - x_1 ) - l (y - y_1) = 0</math> |
| <br> | | <br> |
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| ==== 異なる2点を通る直線のベクトル方程式(共線条件) ==== | | ==== 異なる2点を通る直線のベクトル方程式(共線条件) ==== |
| 異なる2点を通る直線のベクトル方程式(共線条件)の定義 | | 異なる2点を通る直線のベクトル方程式(共線条件)の定義 |
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| 上記の連立方程式からtを消去すると、直線の式 <math>y = 2x - 3</math> が成り立つことがわかる。<br> | | 上記の連立方程式からtを消去すると、直線の式 <math>y = 2x - 3</math> が成り立つことがわかる。<br> |
| <br> | | <br> |
| ==== 定点 <math>A(\vec{a})</math> を通り、ベクトル <math>\vec{n}</math> に垂直な直線のベクトル方程式 ==== | | ==== 定点を通り、あるベクトルに垂直な直線のベクトル方程式 ==== |
| 定点を通り,ある直線に垂直な直線のベクトル方程式の定義 | | 定点を通り,ある直線に垂直な直線のベクトル方程式の定義 |
| | | |
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| <br> | | <br> |
| ==== 平行四辺形OACB ==== | | ==== 平行四辺形OACB ==== |
| | 例えば、<math>s = 0.5</math> の時、<math>\vec{p} = 0.5 \overrightarrow{OA} + t \overrightarrow{OB}</math> となり、<br> |
| | tを <math>0 \le t \le 1</math> の範囲で変化させる時、点Pは、下図(1)の線分OBに平行な線分A'C'上を動く。<br> |
| | [[ファイル:Vector Equation 6.jpg|フレームなし|中央]] |
| | <br> |
| | 次に、sを <math>0 \le s \le 1</math> の範囲で変化させる時、上図(2)のように、線分A'C'は、線分OBから線分ACまで平行に動く。<br> |
| | <br> |
| | したがって、<br> |
| | <math> |
| | \begin{cases} |
| | \vec{p} = s \vec{a} + t \vec{b} \\ |
| | 0 \le s \le 1 \\ |
| | 0 \le t \le 1 \\ |
| | \end{cases} |
| | \qquad |
| | \mbox{は 、 平 行 四 辺 形 OACB の 周 と 内 部 を 表 す } |
| | </math> |
| <br><br> | | <br><br> |
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| <math>(\vec{p} - \vec{c}) \cdot (\vec{p} - \vec{c}) = r^2</math> | | <math>(\vec{p} - \vec{c}) \cdot (\vec{p} - \vec{c}) = r^2</math> |
| <br> | | <br> |
| 中心C、半径rの円上にある点Pについて考える。<br>
| | 下図に示すように、中心C、半径rの円上にある点Pについて考える。<br> |
| | [[ファイル:Vector Equation 9.jpg|フレームなし|中央]] |
| | <br> |
| 円の定義は、"中心Cからの距離がrである点の集まり"であるため、<math>CP = r</math> である。<br> | | 円の定義は、"中心Cからの距離がrである点の集まり"であるため、<math>CP = r</math> である。<br> |
| ベクトルで表すと、<math>| \overrightarrow{CP} | = r \quad \mbox{よ り } \quad | \vec{p} - \vec{c} | = r</math> である。<br> | | ベクトルで表すと、<math>| \overrightarrow{CP} | = r \quad \mbox{よ り } \quad | \vec{p} - \vec{c} | = r</math> である。<br> |
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| <br> | | <br> |
| また、<math>C(a, b), \, P(x, y)</math> として成分で表すと、<math>(x - a)^2 + (y - b)^2 = r^2</math> であり、円の方程式となる。<br> | | また、<math>C(a, b), \, P(x, y)</math> として成分で表すと、<math>(x - a)^2 + (y - b)^2 = r^2</math> であり、円の方程式となる。<br> |
| | <br> |
| | * 例. 点C(3, 2)が中心で、点R(1, 1)が通る円 |
| | P(x, y)、O(0, 0)、C(3, 2)、R(1, 1)とする。<br> |
| | <math>| \overrightarrow{CP} | = | \overrightarrow{CR} |</math><br> |
| | <math>| \overrightarrow{OP} - \overrightarrow{OC} | = | \overrightarrow{OR} - \overrightarrow{OC} |</math><br> |
| | <br> |
| | <math>OP = (x, y), \, OC = (3, 2), \, OR = (1, 1)</math> より、<br> |
| | <math>| (x - 3, y - 2) | = | (-2, -1) |</math><br> |
| | <math>\sqrt{(x - 3)^2 + (y - 2)^2} = \sqrt{5}</math><br> |
| | <math>(x - 3)^2 + (y - 2)^2 = 5</math><br> |
| | <br> |
| | したがって、円の方程式は、<math>(x - 3)^2 + (y - 2)^2 = 5</math> となる。<br> |
| | <br> |
| | |
| | ==== 直径がABの円のベクトル方程式 ==== |
| | 円のベクトル方程式の定義 2 |
| | |
| | 3つの定点を <math>A(\vec{a}), \, B(\vec{b})</math> 、円周上の任意の点を <math>P(\vec{p})</math> とする。 |
| | <math>(\vec{p} - \vec{a}) \cdot (\vec{p} - \vec{b}) = 0</math> |
| | <br> |
| | 下図に示すように、直径がABの円周上の点Pについて考える。<br> |
| | [[ファイル:Vector Equation 10.jpg|フレームなし|中央]] |
| | <br> |
| | 直径に対する円周角は直角であるから、<math>AP \perp BP</math> であり、 <math>\overrightarrow{AP} \cdot \overrightarrow{BP} = 0</math> となる。<br> |
| | したがって、次式となる。<br> |
| | <math>(\overrightarrow{OP} - \overrightarrow{OA}) \cdot (\overrightarrow{OP} - \overrightarrow{OB}) = 0</math><br> |
| | <math>\therefore (\vec{p} - \vec{a}) \cdot (\vec{p} - \vec{b}) = 0</math><br> |
| | <br> |
| | * 例1. 円の中心がC(3. 2)で、点R(1, 1)を通る円 |
| | *: 円周上の点Rから円の中心Cを通る直線PRがあり、その円周上の点をP(x, y)とする時、 |
| | *: <math>| \overrightarrow{CP} | = | \overrightarrow{CR} |</math> |
| | *: <math>| \overrightarrow{OP} - \overrightarrow{OC} | = | \overrightarrow{OR} - \overrightarrow{OC} |</math> |
| | *: <br> |
| | *: <math>\overrightarrow{OP} = (x, y), \, \overrightarrow{OC} = (3 , 2), \, \overrightarrow{OR} = (1, 1)</math> より、 |
| | *: <math>| (x - 3, y - 2) | = | (-2, -1) |</math> |
| | *: <math>\sqrt{(x - 3)^2 + (y - 2)^2} = \sqrt{5}</math> |
| | *: <math>(x - 3)^2 + (y - 2)^2 = 5</math> |
| | *: <br> |
| | *: したがって、<math>(x - 3)^2 + (y - 2)^2 = 5</math> となる。 |
| | *: <br> |
| | * 例2. 点A(2, 5)と点B(4, 1)を直径の両端とする円 |
| | *: 円周上の点Rから円の中心Cを通る直線PRがあり、その円周上の点をP(x, y)とする時、 |
| | *: <math>\overrightarrow{AP} \cdot \overrightarrow{BP} = 0 \qquad \because \overrightarrow{AP} \bot \overrightarrow{BP}</math> |
| | *: <math>(\overrightarrow{OP} - \overrightarrow{OA}) \cdot (\overrightarrow{OP} - \overrightarrow{OB}) = 0</math> |
| | *: <br> |
| | *: <math>\overrightarrow{OP} = (x, y), \, \overrightarrow{OA} = (2 , 5), \, \overrightarrow{OB} = (4, 1)</math> より、 |
| | *: <math>(x - 2, y - 5) \cdot (x - 4, y - 1) = 0</math> |
| | *: <math>x^2 - 6x + y^2 - 6y + 13 = 0</math> |
| | *: <math>(x - 3)^2 - 9 + (y - 3)^2 - 9 = -13</math> |
| | *: <math>(x - 3)^2 + (y - 3)^2 = 5</math> |
| | *: <br> |
| | *: したがって、<math>(x - 3)^2 + (y - 3)^2 = 5</math> となる。 |
| | <br> |
| | |
| | ==== 円の接線のベクトル方程式 ==== |
| | 下図(1)のように、円の中心点 <math>C(\vec{c})</math>、円周上の接点を <math>P_0(\vec{p_0})</math> とする時、接線上の点 <math>P(\vec{p})</math> の位置ベクトルは、次式となる。<br> |
| | [[ファイル:Vector Equation 11.jpg|フレームなし|中央]] |
| | <br> |
| | <math>\overrightarrow{P_0 P} \cdot \overrightarrow{CP_0} = 0</math><br> |
| | <math>( \overrightarrow{p} - \overrightarrow{p_0} ) \cdot ( \overrightarrow{p_0} - \overrightarrow{c} ) = 0</math><br> |
| | <br> |
| | また、下図(2)より、<math>| \overrightarrow{CP} | \cos{\theta} = | \overrightarrow{CP_0} |</math><br> |
| | <br> |
| | 両辺に、<math>| \overrightarrow{CP_0} |</math> を乗算すると、<br> |
| | <math>| \overrightarrow{CP} | | \overrightarrow{CP_0} | \cos{\theta} = | \overrightarrow{CP_0} |^2</math><br> |
| | <math>\overrightarrow{CP} \cdot \overrightarrow{CP_0} = r^2</math><br> |
| | <br> |
| | したがって、<math>( \overrightarrow{p} - \overrightarrow{c} ) \cdot ( \overrightarrow{p_0} - \overrightarrow{c} ) = r^2 \qquad (1)</math> となる。<br> |
| | <br> |
| | (1)式は、次のようにしても求めることができる。<br> |
| | <math>( \overrightarrow{p} - \overrightarrow{p_0} ) \cdot ( \overrightarrow{p_0} - \overrightarrow{c} ) = 0</math><br> |
| | <math>( \overrightarrow{p} - \overrightarrow{c} + \overrightarrow{c} - \overrightarrow{p_0} ) \cdot ( \overrightarrow{p_0} - \overrightarrow{c} ) = 0</math><br> |
| | これを展開する。<br> |
| | <math> |
| | \begin{align} |
| | (\overrightarrow{p} - \overrightarrow{c} ) \cdot ( \overrightarrow{p_0} - \overrightarrow{c} ) &= ( \overrightarrow{p_0} - \overrightarrow{c} ) \cdot ( \overrightarrow{p_0} - \overrightarrow{c} ) \\ |
| | &= | \overrightarrow{p_0} - \overrightarrow{c} |^2 \\ |
| | &= r^2 |
| | \end{align} |
| | </math><br> |
| | <br> |
| | 点Pの位置ベクトルを <math>P(\vec{p}) = (x, y)</math>、円の中心Cの位置ベクトル <math>C(\vec{c}) = (a, b)</math>、接点P<sub>0</sub>の位置ベクトル <math>P_0(\vec{p_0}) = (x_0, y_0)</math> とする。<br> |
| | <math>( \overrightarrow{p} - \overrightarrow{c} ) \cdot ( \overrightarrow{p_0} - \overrightarrow{c} ) =r^2</math><br> |
| | <math>(x - a, y - b) \cdot (x_0 - a, y_0 - b) = r^2</math><br> |
| | <math>(x_0 - a)(x - a) + (y_0 - b)(y - b) = r^2</math><br> |
| | <br> |
| | これは、円の接線の方程式を表していることが分かる。<br> |
| | <br> |
| | * 例. 円の中心 <math>C(1, 1)</math>、半径 <math>\sqrt{2}</math> の円に、<math>P(2, 2)</math> で接する接線の方程式をベクトルを用いて求めよ。 |
| | *: <math>\overrightarrow{OC} = (1, 1), \, \overrightarrow{OA} = (2, 2), \, \overrightarrow{OP} = (x, y)</math> とする。 |
| | *: <math>\overrightarrow{AP} \cdot \overrightarrow{AC} = 0 \quad \Longrightarrow \quad (\vec{p} - \vec{a}) \cdot (\vec{c} - \vec{a}) = 0</math> より、 |
| | *: <math>(x - 2, y - 2) \cdot (1, 1) = x - 2 + y - 2 = x - y - 4 = 0</math> |
| | *: <math>\therefore y = -x + 4</math> |
| <br><br> | | <br><br> |
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| __FORCETOC__ | | __FORCETOC__ |
| [[カテゴリ:解析学]] | | [[カテゴリ:解析学]] |
概要
ベクトル方程式とは、"ある条件を満たす点を、ベクトルで表現した式"のことである。
直線は、点の集合である。
例えば,直線
は、点(x, y)が満たす条件を式にしたもので,この条件を満たす点の集合が直線になる。
ベクトルでは、点の位置を表すために、位置ベクトルが存在する。
この位置ベクトルを利用して、曲線上の点の位置ベクトル
の満たす関係式を、その曲線のベクトル方程式という。
直線のベクトル方程式
定点を通り、ある直線に平行な直線のベクトル方程式
定点を通りある直線に平行な直線のベクトル方程式
定点
を通り、
でないベクトル
に平行な直線のベクトル方程式
点
を通り、
でないベクトル
に平行な直線をgとする。
点
が直線g上にあるということは、
と表すことができる。
より、


と表すことができる。
この時、
を直線gの方向ベクトルtを媒介変数という。
また、このベクトル方程式をベクトルの成分で表すことを考える。
原点をO、点Aの座標を
、直線g上の任意の点を
として、
とする時、
ベクトル方程式は、次式となる。


媒介変数tを用いて表されたこの連立方程式を、直線gの媒介変数表示という。
この連立方程式からtを消去する時、次のことが成り立つ。
点
を通り、
が方向ベクトルである直線の方程式
異なる2点を通る直線のベクトル方程式(共線条件)
異なる2点を通る直線のベクトル方程式(共線条件)の定義
異なる2点
を通る直線のベクトル方程式は、次式となる。
または
平面上の異なる2点
を通る直線上に,点
があることを考える。
この時、
と表されるので、次式となる。

上式の方程式において、
とおく時、次式としても表すことができる。

例.
の時、直線ABの式は
である。
P(x, y)として、ベクトルで考えると

したがって、次式のように媒介変数表示で表すことができる。

上記の連立方程式からtを消去すると、直線の式
が成り立つことがわかる。
定点を通り、あるベクトルに垂直な直線のベクトル方程式
定点を通り,ある直線に垂直な直線のベクトル方程式の定義
定点
を通り、
でないベクトル
に垂直な直線のベクトル方程式
(
は直線の法線ベクトル)
下図に、定点
を通り、ベクトル
に垂直な直線を示す。
点
がこの直線上にあるということは、
である。
内積を用いて表すと、次式となる。


例. 点
、直線ABの式
とする時、この直線に垂直な直線の式を求める。
P(x, y) として、ベクトルで考える。





したがって、ベクトル方程式
を用いて、定点
を通り、ベクトル
に垂直な直線を表すことができる。
ベクトルの終点の存在範囲
定義
ベクトルの終点の存在範囲の定義
とする。(s、tは実数の変数)
s、tに条件がある時,次のような図形を表す。
直線AB
線分AB
の周と内部
平行四辺形OACBの周と内部
直線AB
異なる2点を通る直線のベクトル方程式の通り、点
が次式を満たしながら動く時、点
の存在範囲は直線ABとなる。

線分AB
点
の存在範囲を線分AB上に限定する場合を考える。
の時、点
は、点
と一致する。
の時、点
は、線分ABの中点に位置する。
の時、点
は、点
と一致する。
つまり、
の時、線分ABを表現することができる。

△OAB
例えば、
の時、次式となり、
tを
の範囲で変化させると、点Pは、下図(1)のように、線分ABに平行な線分A'B'上を動く。

そして、
を、
の範囲で変化させると、線分A'B'は、上図(2)のように、△OABの全体を動く。
したがって、

平行四辺形OACB
例えば、
の時、
となり、
tを
の範囲で変化させる時、点Pは、下図(1)の線分OBに平行な線分A'C'上を動く。
次に、sを
の範囲で変化させる時、上図(2)のように、線分A'C'は、線分OBから線分ACまで平行に動く。
したがって、
円のベクトル方程式
中心がC,半径がrの円のベクトル方程式
中心がC、半径がrの円のベクトル方程式の定義
3つの定点を
、円周上の任意の点を
とする。
または
下図に示すように、中心C、半径rの円上にある点Pについて考える。
円の定義は、"中心Cからの距離がrである点の集まり"であるため、
である。
ベクトルで表すと、
である。
ゆえに、
したがって、
また、
として成分で表すと、
であり、円の方程式となる。
- 例. 点C(3, 2)が中心で、点R(1, 1)が通る円
P(x, y)、O(0, 0)、C(3, 2)、R(1, 1)とする。


より、



したがって、円の方程式は、
となる。
直径がABの円のベクトル方程式
円のベクトル方程式の定義 2
3つの定点を
、円周上の任意の点を
とする。
下図に示すように、直径がABの円周上の点Pについて考える。
直径に対する円周角は直角であるから、
であり、
となる。
したがって、次式となる。


- 例1. 円の中心がC(3. 2)で、点R(1, 1)を通る円
- 円周上の点Rから円の中心Cを通る直線PRがあり、その円周上の点をP(x, y)とする時、


より、



- したがって、
となる。
- 例2. 点A(2, 5)と点B(4, 1)を直径の両端とする円
- 円周上の点Rから円の中心Cを通る直線PRがあり、その円周上の点をP(x, y)とする時、


より、




- したがって、
となる。
円の接線のベクトル方程式
下図(1)のように、円の中心点
、円周上の接点を
とする時、接線上の点
の位置ベクトルは、次式となる。


また、下図(2)より、
両辺に、
を乗算すると、


したがって、
となる。
(1)式は、次のようにしても求めることができる。


これを展開する。

点Pの位置ベクトルを
、円の中心Cの位置ベクトル
、接点P0の位置ベクトル
とする。



これは、円の接線の方程式を表していることが分かる。
- 例. 円の中心
、半径
の円に、
で接する接線の方程式をベクトルを用いて求めよ。
とする。
より、

