「設定 - KDE」の版間の差分

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[KDEシステム設定]を起動して、[起動と終了] - [自動起動]を選択して、上記で作成したCheckCompositor.shを選択する。<br>
[KDEシステム設定]を起動して、[起動と終了] - [自動起動]を選択して、上記で作成したCheckCompositor.shを選択する。<br>
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==== Baloo ====
Balooは、KDE Plasmaのためのファイル索引および検索フレームワークである。<br>
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KDE Plasmaにおいて、Balooを使用して検索するには、以下の2つの方法がある。<br>
* KRunnerを起動して、クエリを入力する。
* Dolphinを起動して、[Ctrl] + [F]キーを押下する。
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標準では、Balooの検索機能には2つのオプションしか表示されていない。<br>
ディレクトリをブラックリストに登録するパネルとワンクリックでブラックリストを無効にする方法である。<br>
また、~/.config/baloofilercファイルを編集して、より詳細な機能を設定することもできる。<br>
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balooctlプロセスを利用して、Balooを制御することもできる。<br>
Balooを停止および起動するには<code>balooctl suspend</code>コマンド、再開するには<code>balooctl start</code>コマンドを実行する。<br>
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Balooの不要なインデックスファイルを削除する場合は、~/.local/share/balooディレクトリに存在するファイルを全て削除する。<br>
rm -rf ~/.local/share/baloo/*
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Balooを無効にするには、以下のコマンドを実行する。(次回のログイン時に無効になる)<br>
balooctl suspend
balooctl disable
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または、[KDEシステム設定]を起動して、[検索] - [ファイルの検索] - [ファイル検索を有効にする]チェックボックスを外す。<br>
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Balooのインデックスデータベースを完全に削除する場合、以下のコマンドを実行する。<br>
balooctl purge
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これにより、ファイルマネージャ等で表示される以下のエラーメッセージも解消される。<br>
kf.kio.core: "Could not enter folder tags:/.".
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2021年10月23日 (土) 02:45時点における版

概要



便利なソフトウェア

  • qBitTorrent
    sudo zypper install qbittorrent

  • KolourPaint
    sudo zypper install kolourpaint

  • Krita
    公式WebサイトからAppImageファイルをダウンロードして使用する。
    または、以下のコマンドを実行してインストールする。
    sudo zypper install krita

  • Kdenlive
    sudo zypper install Kdenlive

  • Ksnip
    以下に示すSourceforgeのWebサイトから、Ksnipをダウンロードする。
    https://sourceforge.net/projects/ksnip
    または、以下のコマンドを実行して、Ksnipをインストールする。
    sudo zypper install ksnip



KDEの設定

システム設定

初期設定では、マウスのシングルクリックでディレクトリやファイルを開く。
この設定をダブルクリックに変更する場合は、[KDE システム設定] - [ワークスペースの挙動] - [ワークスペース]で設定できる。

Klipperの無効

KDE向けのクリップボードソフトウェアであるKlipperを停止する場合は、タスクバーを右クリックして、[Editパネル]を選択する。
マウスカーソルをシステムトレイ付近に移動すると、[システムトレイ]ポップアップが表示されるので、[設定]を選択する。
[システムトレイの設定]画面右にある[システムサービス]項目 - [クリップボード]プルダウン - [Disabled]を選択して、Klipperを無効化する。

タスクバーの位置の変更

タスクバーを右クリックして[Editパネル...]を選択する。
[スクリーンエッジ]ボタンをドラッグしながら、画面の上下左右の端に移動することにより、タスクバーの位置を変更することができる。

デジタル時計の変更

  • デジタル時計のフォーマットの変更
    1. タスクバーにあるデジタル時計を右クリックして[デジタル時計を設定...]を選択する。
    2. [デジタル時計の設定]画面左にある[Appearance] - 画面右の[Date Format:]プルダウンから[Custom]を選択する。
    3. [Custom]の下のテキストディットに、yy/MM/dd(例. 21/01/01のように表示される)等のように入力する。


System Informationの表示の変更

[KDEシステム設定]の[System Information]の画像とタイトルを変更するには、
まず、以下のコマンドを実行して、設定ディレクトリの場所を確認する。(一般的には、/etc/xdgディレクトリである)

echo $XDG_CONFIG_DIRS


次に、環境変数$XDG_CONFIG_DIRSで表示されたディレクトリに、kcm-about-distrorcファイルを以下の内容で作成する。
以下の例では、SLE15 SP3向けの設定である。
画像ファイルは、/usr/share/iconsディレクトリに配置する。

sudo vi $XDG_CONFIG_DIRS/kcm-about-distrorc


# $XDG_CONFIG_DIRS/kcm-about-distrorcファイル

[General]
Name=SUSE Linux Enterprise
LogoPath=/usr/share/icons/SUSE_Logo.png
Website=https://www.suse.com/
Version=15
Variant=ServicePack 3


[KDEシステム設定]から[System Information]を選択して、画像や文字が変更されているか確認する。

Dolphinの組み込みターミナル

Dolphin上において、[Shift] + [F4]キーを同時押下することにより、任意のディレクトリでターミナルが起動する。
このターミナルの種類を変更するには、~/.config/kdeglobalsファイルに、以下の設定を追記する。

vi ~/.config/kdeglobals


# ~/.config/kdeglobalsファイル

# ...略

[General]
TerminalApplication=<ターミナルを起動するコマンド>

# ...略


マルチモニタ

プライマリディスプレイの解像度が4K、セカンダリディスプレイ名の解像度がFHDの場合の設定を記載する。

まず、xrandrコマンドを実行して、ディスプレイ名を確認する。

xrandr


次に、/etc/X11/xinit/xinitrc.d/50-xrandr.shファイルを作成して、以下のような設定を記述する。

sudo vi /etc/X11/xinit/xinitrc.d/50-xrandr.sh


xrandr --output <プライマリディスプレイ名> --auto --output <セカンダリディスプレイ名> --auto --scale <横の比率>x<縦の比率> --left-of <プライマリディスプレイ名>

例.
# プライマリディスプレイ(4K)の左にセカンダリディスプレイ(FHD)がある場合 (1)
xrandr --output HDMI-A-0 --primary --mode 3840x2160 --pos 0x0 --rate 60 --rotate normal --output DVI-D-0 --mode 1920x1080 --pos -3840x0 --rate 60 --rotate normal --scale 1.5x1.5

# プライマリディスプレイ(4K)の左にセカンダリディスプレイ(FHD)がある場合 (2)
xrandr --output HDMI-A-0 --primary --mode 3840x2160 --pos 0x0 --rate 60 --rotate normal --output DVI-D-0 --mode 1920x1080 --rate 60 --rotate normal --scale 1.5x1.5 --left-of HDMI-A-0

# プライマリディスプレイ(4K)の右にセカンダリディスプレイ(FHD)がある場合 (1)
xrandr --output HDMI-A-0 --primary --mode 3840x2160 --pos 0x0 --rate 60 --rotate normal --output DVI-D-0 --mode 1920x1080 --pos 3840x0 --rate 60 --rotate normal --scale 1.5x1.5

# プライマリディスプレイ(4K)の右にセカンダリディスプレイ(FHD)がある場合 (2)
xrandr --output HDMI-A-0 --primary --mode 3840x2160 --pos 0x0 --rate 60 --rotate normal --output DVI-D-0 --mode 1920x1080 --rate 60 --rotate normal --scale 1.5x1.5 --right-of HDMI-A-0


[KDEシステム設定]を起動して、[起動と終了] - [バックグラウンドサービス]から、[KScreen 2]チェックボックスを無効にする。
Kscreen 2とは、ディスプレイの動的な着脱を管理しており、無効にすることで以下の2つの問題が解決する。

  • ログイン時にKScreen 2がデスクトップの設定を自動変更して、FHDディスプレイのスケーリングと衝突してしまう。
  • KScreen 2は、電源の切れたディスプレイから電源の入っているディスプレイに自動的に移動するため、ウインドウが異なる位置に復元されることがある。
    ホットプラグ対応ディスプレイを搭載したラップトップPCを使用している場合は、必要に応じてKScreen 2を有効にするとよい。


もし、なんらかの理由でコンポジット機能が停止している場合、コンポジット機能を有効化 / 再有効化する必要がある。
そのため、以下のように、コンポジタが実行されているかどうかを確認するスプリプトを作成する。

vi ~/InstallSoftware/CheckCompositor/CheckCompositor.sh


 # ~/InstallSoftware/CheckCompositor/CheckCompositor.shファイル
 
 #!/usr/bin/env sh 
 #set -x
 
 compositor_enabled=$(qdbus-qt5 org.kde.KWin /Compositor org.kde.kwin.Compositing.active)
 
 if [ "$compositor_enabled" != "true" ]; then
    notify-send -a "Check Compositor" -t 0 -i dialog-error.png 'Hardware -> Display and Monitor -> Compositor is disabled!'
 fi


[KDEシステム設定]を起動して、[起動と終了] - [自動起動]を選択して、上記で作成したCheckCompositor.shを選択する。

Baloo

Balooは、KDE Plasmaのためのファイル索引および検索フレームワークである。

KDE Plasmaにおいて、Balooを使用して検索するには、以下の2つの方法がある。

  • KRunnerを起動して、クエリを入力する。
  • Dolphinを起動して、[Ctrl] + [F]キーを押下する。


標準では、Balooの検索機能には2つのオプションしか表示されていない。
ディレクトリをブラックリストに登録するパネルとワンクリックでブラックリストを無効にする方法である。
また、~/.config/baloofilercファイルを編集して、より詳細な機能を設定することもできる。

balooctlプロセスを利用して、Balooを制御することもできる。
Balooを停止および起動するにはbalooctl suspendコマンド、再開するにはbalooctl startコマンドを実行する。

Balooの不要なインデックスファイルを削除する場合は、~/.local/share/balooディレクトリに存在するファイルを全て削除する。

rm -rf ~/.local/share/baloo/*


Balooを無効にするには、以下のコマンドを実行する。(次回のログイン時に無効になる)

balooctl suspend
balooctl disable


または、[KDEシステム設定]を起動して、[検索] - [ファイルの検索] - [ファイル検索を有効にする]チェックボックスを外す。

Balooのインデックスデータベースを完全に削除する場合、以下のコマンドを実行する。

balooctl purge


これにより、ファイルマネージャ等で表示される以下のエラーメッセージも解消される。

kf.kio.core: "Could not enter folder tags:/.".



テーマの変更

Plasmaテーマ

Plasmaテーマの設定方法を以下に示す。

  • 方法 1
    ~/.local/share/plasma/desktopthemeディレクトリに配置する。

  • 方法 2
    KDEシステム設定から[Plasmaスタイル] - [ファイルからインストール]ボタンを押下して、ダウンロードしたファイルを選択する。



GTKテーマ

GTKテーマの設定方法を以下に示す。

  • 方法 1
    1. ダウンロードしたファイルを解凍する。
    2. 解凍したディレクトリを、~/.local/share/themesディレクトリに配置する。
    3. KDEシステム設定から[アプリケーションスタイル] - [Configure GNOME/GTK Application Style] - [GTK2 theme]および[GTK3 theme]プルダウンから任意のテーマを選択する。
      または
      KDEシステム設定から[アプリケーションスタイル] - [Configure GNOME/GTK Application Style] - [Install From File]ボタンを押下して、任意のテーマを選択する。



SDDMテーマ

SDDMテーマの設定方法を以下に示す。

  • 方法 1
    KDEシステム設定から[起動と終了] - [ログイン画面(SDDM)] - [テーマ]タブ - [ファイルからインストール]ボタンを押下して、解凍したファイルを選択する。

  • 方法 2
    解凍したファイルを、/usr/share/sddm/themesディレクトリに配置する。
    sudo mv <SDDMテーマのディレクトリ名> /usr/share/sddm/themes
    以下のコマンドを実行して、SDDMのテーマを設定する。
    sudo sddm-greeter --theme /usr/share/sddm/themes/<SDDMテーマ>

  • 方法 3
    解凍したファイルを、~/.local/share/sddm/themesディレクトリに配置する。
    mv <SDDMテーマのディレクトリ名> ~/.local/share/sddm/themes
    以下のコマンドを実行して、SDDMのテーマを設定する。
    sddm-greeter --theme ~/.local/share/sddm/themes/<SDDMテーマ>



アイコンテーマ

アイコンテーマの設定方法を以下に示す。

  • 方法 1
    解凍したディレクトリを、/usr/share/iconsディレクトリに配置する。
    次に、KDEシステム設定から[アイコン] - [ファイルからインストール]ボタンを押下して、解凍したファイルを選択する。

  • 方法 2
    解凍したディレクトリを、~/.iconsディレクトリに配置する。
    次に、KDEシステム設定から[アイコン] - [ファイルからインストール]ボタンを押下して、解凍したファイルを選択する。

  • 方法 3
    まず、解凍したディレクトリを、~/.local/share/iconsディレクトリに配置する。
    次に、KDEシステム設定から[アイコン] - [ファイルからインストール]ボタンを押下して、解凍したファイルを選択する。



カーソルテーマ

カーソルテーマの設定方法において、KDEシステム設定から[カーソル] - [ファイルからインストール]ボタンを押下して、ダウンロードしたファイルを選択する。

以下に、カーソルテーマを記載する。



その他の設定

起動時の仮想キーボード

画面起動時において、仮想キーボードが表示される場合がある。
もし、仮想キーボードを非表示にする場合は、/etc/sddm.conf.d/kde_settings.confファイルを、以下のように編集する。

# /etc/sddm.conf.d/kde_settings.confファイル

[General]
# ...略
InputMethod=



エラー対処

サスペンド / ハイバネード復帰時のUI崩れ

NVIDIA製のGPUを使用している場合、GPUのドライバのバグにより、サスペンド / ハイバネードの復帰時にUIの描画が崩れるときがある。
この時、以下のコマンドを実行することでUIを再描画する。(エイリアスに追加することを推奨する)

killall plasmashell; plasmashell > /dev/null 2>&1 & disown


また、任意のディレクトリに以下のシェルスクリプトとデスクトップエントリファイルを作成後、グローバルショートカットキーに登録してもよい。

 # KDE-Plasma-Restart.shファイル
 
 #!/usr/bin/env sh
 
 killall plasmashell; plasmashell > /dev/null 2>&1 & disown


# ~/.local/share/applications/KDE-Plasma-Restart.desktopファイル

[Desktop Entry]
Type=Application
Name=KDE Plasma Restart
GenericName=KDE Plasma Setting
Comment=KDE Plasma Restart Program
Exec=/home/<ユーザ名>/InstallSoftware/Plasma/KDE-Plasma-Restart.sh %F
Icon=/home/<ユーザ名>/.icons/SUSE.png
Terminal=false
Categories=Settings;
MimeType=application


KDE 5におけるアプリケーションランチャーの日本語入力

KDE 5において、初期状態ではアプリケーションランチャーの日本語入力ができない。
そのため、以下の手順でibusを設定する必要がある。

まず、~/.profileファイルまたは~/.ximファイルを作成して、以下の設定を記述する。

 # ~/.profileファイルまたは~/.ximファイル
 
 # ibusの設定
 export XMODIFIERS="@im=ibus"
 export GTK_IM_MODULE=ibus
 export QT_IM_SWITCHER=imsw-multi
 export QT_IM_MODULE=ibus
 LANG=ja_JP.UTF-8 ibus-daemon -dx


次に、パネル(システムトレイ)からibusのアイコンを右クリックして、[Configure Input Method]を選択する。
[IBusの設定]画面から、[一般]タブ - [フォントとスタイル]項目 - [プロパティーパネルを表示する]プルダウンから、[自動的に隠す]を選択する。
同様に、[IBusの設定]画面から、[詳細]タブ - [グローバル入力メソッドの設定]項目 - [すべてのアプリケーション間で同じ入力メソッドを共有する]チェックボックスにチェックを入力する。

PCを再起動または再ログインして、アプリケーションランチャーの日本語入力および変換候補ウインドウが出力されるか確認する。

スケーリング時におけるKonsoleおよびYakuakeのスラッタリング

KDEにおいて、ディスプレイのスケーリングを設定を変更する時([KDEシステムの設定] - [ディスプレイの設定] - [Global scale:]項目)、
KonsoleおよびYakuakeのコンソール画面において、スラッタリングまたはティアリングが発生する場合がある。

これを解決するには、まず、Konsoleのメイン画面から、[設定]メニューバー - [現在のプロファイルを編集]を選択する。
プロファイルの編集画面が起動するので、左ペインの[外観] - 右ペインの[その他]タブ - [Line spacing:]項目の値を1、[Margins:]項目の値を1に設定する。

最後に、OSまたはKDEを再起動する。

タッチパッドの設定が表示されない

KDEシステム設定の[入力デバイス]において、タッチパッドが表示されない場合、以下のファイルを開く。

vi ~/.config/touchpadrc


次に、未入力のままファイルを保存する。
KDEシステム設定の[入力デバイス]に、タッチパッドが表示されているかどうか確認する。