「インストール - MS Office(CrossOver)」の版間の差分
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CodeWeaverの公式Webサイトにアクセスする。<br> | |||
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まず、以下の依存関係のライブラリをインストールする。<br> | |||
sudo yum install nss-mdns.i686 mesa-libGLU.i686 isdn4k-utils.i686 libgphoto2.i686 mpg123-libs.i686 openal-soft.i686 ocl-icd.i686 \ | |||
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次に、ダウンロードしたCrossOverのRPMファイルをインストールするため、以下のコマンドを実行する。<br> | |||
SUSE | sudo yum install ./crossover-<バージョン名>.rpm | ||
sudo zypper install crossover | # または | ||
sudo rpm -Uvh ./crossover-<バージョン名>.rpm | |||
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sudo zypper install libcapi20-3 libcapi20-3-32bit libpcap1 libpcap1-32bit libgphoto2-6-32bit libncurses5 libncurses5-32bit unixODBC-32bit \ | |||
libopenal1-32bit libOpenCL1 libOpenCL1-32bit libOSMesa8 libOSMesa8-32bit libgsm1-32bit \ | |||
gstreamer-plugins-ugly gstreamer-plugins-ugly-32bit gstreamer-plugins-libav gstreamer-plugins-libav-32bit gstreamer-plugins-bad gstreamer-plugins-bad-32bit | |||
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CrossOverをダウンロードするため、以下のコマンドを実行する。<br> | |||
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ダウンロードしたCrossOverのbinファイルにおいて、実行権限を付与する。<br> | |||
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また、CrossOverのインストールと同時に以下の依存関係も自動的にインストールされる。<br> | また、CrossOverのインストールと同時に以下の依存関係も自動的にインストールされる。<br> | ||
libX11-6-32bit libXau6-32bit libXcursor1-32bit libXext6-32bit libXfixes3-32bit libXi6-32bit libXrandr2-32bit libXrender1-32bit | libX11-6-32bit libXau6-32bit libXcursor1-32bit libXext6-32bit libXfixes3-32bit libXi6-32bit libXrandr2-32bit libXrender1-32bit | ||
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2021年5月26日 (水) 13:54時点における版
概要
Linuxにおいて、Windowsソフトウェアを使用する方法の1つは、CrossOverを使用することである。
CrossOverは、Wineの優れた部分を導入しており、ボタンを押下するだけでWindowsソフトウェアを自動的にセットアップできる。
CrossOverを使用する場合は、アプリケーションとしてMicrosoft Office 2016を選択して、
インストールファイルを選択し、ボトルを選択し、インストールする。
※注意
Office x64はインストールに失敗するため、Office x86のオフラインインストーラを使用することを推奨する。
CrossOverのインストール
CrossOverを使用する場合、ライセンスを購入する必要がある。
また、14日間の試用版があるため、気軽にエミュレートを試すことができる。
CentOS
CodeWeaverの公式Webサイトにアクセスする。
[Red Hat、Fedora、またはその他のRPMベースのLinux]を選択して、CrossOverをダウンロードする。
(ダウンロードページに自身の情報を入力する必要がある)
まず、以下の依存関係のライブラリをインストールする。
sudo yum install nss-mdns.i686 mesa-libGLU.i686 isdn4k-utils.i686 libgphoto2.i686 mpg123-libs.i686 openal-soft.i686 ocl-icd.i686 \ mesa-libOSMesa.i686 sane-backends-devel.i686 libxslt.i686 libnsl.i686 libnsl.x86_64 gstreamer1.i686 libxcrypt-compat
次に、ダウンロードしたCrossOverのRPMファイルをインストールするため、以下のコマンドを実行する。
sudo yum install ./crossover-<バージョン名>.rpm # または sudo rpm -Uvh ./crossover-<バージョン名>.rpm
SUSE
まず、以下の依存関係のライブラリをインストールする。
sudo zypper install libcapi20-3 libcapi20-3-32bit libpcap1 libpcap1-32bit libgphoto2-6-32bit libncurses5 libncurses5-32bit unixODBC-32bit \ libopenal1-32bit libOpenCL1 libOpenCL1-32bit libOSMesa8 libOSMesa8-32bit libgsm1-32bit \ gstreamer-plugins-ugly gstreamer-plugins-ugly-32bit gstreamer-plugins-libav gstreamer-plugins-libav-32bit gstreamer-plugins-bad gstreamer-plugins-bad-32bit
CrossOverをダウンロードするため、以下のコマンドを実行する。
wget http://crossover.codeweavers.com/redirect/crossover.bin
ダウンロードしたCrossOverのbinファイルにおいて、実行権限を付与する。
chmod u+x crossover.bin
また、CrossOverのインストールと同時に以下の依存関係も自動的にインストールされる。
libX11-6-32bit libXau6-32bit libXcursor1-32bit libXext6-32bit libXfixes3-32bit libXi6-32bit libXrandr2-32bit libXrender1-32bit libglvnd-32bit libxcb1-32bit
Officeのインストール
Click to Runインストーラの使用
OfficeのISOファイルからのインストールは機能しない。(CrossOver 17.0.0で確認済み)
Microsoftは、2017年にISO版のOffice 2016の提供を終了しており、それ以降はClick to Runインストーラが標準でサポートされている。
CrossOverを使用してインストールする場合、CrossOverで実行できるインストーラをダウンロードする必要があるため、
ファイルをダウンロードして、ボトルにインストールできるClick to Runインストーラを使用する。
Click to Runインストーラは、Office 365のアクティブ版またはトライアル版を持っている場合、https://www.office.com からダウンロードできる。
詳細においては、以下のWebサイトを参照すること。
https://support.office.com/en-us/article/Download-and-install-or-reinstall-Office-365-or-Office-2016-on-a-PC-or-Mac-4414EAAF-0478-48BE-9C42-23ADC4716658?ui=en-US&rs=en-US&ad=US
Office Deployment Tool(ODT) for Click to Runの使用
Office Deployment Toolは、Click to Runインストーラに代わるものであり、Office製品をローカルディスクからダウンロードしてデプロイすることができる。
他にも多くの機能があるが、CrossOverにOfficeをインストールする目的では、最も優れた機能である。
Officeのサブスクリプションやライセンスの有無に関わらず、Microsoftから公開されているため、CrossOver上で簡単にOfficeをテストすることができる。
また、Office Deployment Toolは、Microsoftのコマンドライン実行ファイルであり、Officeのダウンロードやインストールはボトルの中で実行される。
※注意
Office Deployment Tool(ODT)を使用する場合、CrossOverウィザードの一部としてOfficeはインストールされない。
新しく作成されたボトル内にあるRun Commandを使用して、バッチファイルを実行して起動する。
以下に示すMicrosoftの公式Webサイトまたは検索エンジンで"Microsoft Office 2016 Deployment Tool"と入力する。
https://www.microsoft.com/en-au/download/details.aspx?id=49117
詳細においては、以下のWebサイトを参照すること。
https://docs.microsoft.com/en-au/DeployOffice/overview-of-the-office-2016-deployment-tool
ODTでは、configuration.xmlファイルを使用してインストールを自動化する。
バッチファイルを作成して、ダウンロードまたはインストールを実行することができる。
configuration.xmlファイルで利用可能なオプションについては、上記のWebサイトを参照すること。
Office Deployment Toolのインストール手順を、以下に示す。
以下に示す全てのファイルを、同じディレクトリ(例: ~/InstallSoftware/Office)に配置する。
- o365proplusretail-installation.bat
- このバッチファイルは、Officeのインストールを実行するために使用される。
- Officeをローカルにダウンロードしていない場合、インターネットからダウンロードして実行される。
- 事前にo365proplusretail-download.batファイルを実行している場合、ローカルから実行される。
- o365proplusretail-download.bat
- このバッチファイルは、Officeのインストーラをsetup.exeと同じディレクトリにダウンロードするために使用する。
- Officeのダウンロードにおける進捗状況が表示されないが、Office 2016 Pro PlusとVisioは約1.8[GB]であるため、
- ダウンロードファイルのサイズやログファイルから進捗状況を確認することができる。
- インストール中は、視覚的な進捗状況のアップデートを受け取ることができる。
- setup.exe
- 以前にダウンロードしたOffice Deployment Tool。
- o365proplusretail-configuration.xml
- Office Deployment Toolの設定ファイル。
- Officeディレクトリ
- o365proplusretail-download.batファイルの実行後、ツールによって作成されたOfficeのダウンロードコピーである。
# o365proplusretail-installation.batファイル setup.exe /configure o365proplusretail-configuration.xml
# o365proplusretail-download.batファイル setup.exe /download o365proplusretail-configuration.xml
# o365proplusretail-configuration.xmlファイル
<Configuration>
<Add OfficeClientEdition="32" >
<Product ID="O365ProPlusRetail" >
<Language ID="en-us" />
<Language ID="ja-jp" />
</Product>
<Product ID="VisioProRetail" >
<Language ID="en-us" />
<Language ID="ja-jp" />
</Product>
</Add>
<Updates Enabled="TRUE" />
<Display Level="Full" AcceptEULA="TRUE" />
<Property Name="AUTOACTIVATE" Value="1" />
<Logging Level="Standard" Path="Y:\" />
</Configuration>
※上記の設定例に関する注意
- 製品IDは、ライセンス / サブスクリプションに対して正しい必要がある。
詳細については、以下のセクションに示すライセンス / サブスクリプションに適したOfficeを選択する方法を参照すること。 - Office Deployment Toolは、標準でOffice Deployment Toolの場所にOfficeを保存 / 使用する。
- ロギングパラメータは、Y:\がLinuxのCrossOverで標準でホームドライブにマップされるため、
インストールログファイルがLinuxホームドライブに保存されることを保証する。
Z:\は、標準でLinuxのルート(/)にマップされる。
ログは、インストールが失敗した理由を理解するのに役立つ。 - Officeを他の場所に保存する方法、代替言語を選択する方法、表示レベル、更新、ログ記録などの詳細については、
ODTリファレンスガイドを参照すること。
ライセンス / サブスクリプションに適したOfficeを選択する方法
Officeには、様々なプランとソフトウェアパッケージが用意されているため、
ライセンスまたはサブスクリプションに適したオプションをインストールすることが重要である。
以下に示すMicrosoftの公式Webサイトでは、どの製品ID(ソフトウェアパッケージ)が各プランに関連付けられているかを示している。
https://support.microsoft.com/en-au/help/2842297/product-ids-that-are-supported-by-the-office-deployment-tool-for-click
※注意
上記のMicrosoftの公式Webサイトには、Microsoft Home Use Program(HUP)を通じて購入したライセンスにおいて、
関連付けられているOffice 2016 Standaloneの製品IDは含まれていない。
Office Pro Plusの製品IDはProPlusRetailであるため、サブスクリプションではなく、プロダクトキーによってライセンスされる。
※注意
Click to Runインストーラのダウンロードで問題が発生する場合は、
ブラウザエージェントを変更するか、Windows PCからダウンロードしてLinux PCにコピーすること。