インストール - EAGLE
概要
Autodesk EAGLEは、プリント基板の設計に使用される電子設計オートメーション (EDA) ソフトウェアであり、Autodesk Fusionのサブスクリプションで使用できる。
※注意
2026年6月7日をもって、EAGLEの販売およびサポートを終了する。
今後は、Autodesk Fusionに統合される。
Autodesk Fusionは、機械設計、電子機器、製造を1つの製品開発プラットフォームに統合する電子機器設計ソフトウェアである。
- EAGLE Premium
- EAGLE Premiumは、2018年6月30日までであり既に利用できない。
- EAGLE Standard
- サブスクリプションの契約期間が2024年に更新期限を迎える場合、Autodesk Fusionのサブスクリプションを利用する必要がある。
- このサブスクリプションでFusionおよびEAGLEの機能が利用できるのは、2026年までとなる。
- 個人向けEAGLE
- 個人向けFusionの利用が推奨される。
- CAD、CAM、CAEの統合機能、回路図ごとに最大2つのシート、2つの信号レイヤ、80mm2の基板領域を備えている。
- 個人向けAutodesk Fusion (Autodesk Fusion for personal use) は、自宅で非商用目的のプロジェクトを行う場合に限り、無償で基本機能にアクセスできる機能制限版である。
- 年間総収益が$1,000未満の個人ユーザを対象としている。
EAGLEのインストール
Autodeskの公式Webサイトにアクセスして、EAGLEをダウンロードする。
ダウンロードしたファイルを解凍する。
tar xf Autodesk_EAGLE_<バージョン>_English_Linux_64bit.tar.gz
解凍したディレクトリを任意のディレクトリに配置する。
mv Autodesk_EAGLE_<バージョン>_English_Linux_64bit <任意のディレクトリ>
エラー
OpenGL関連のエラー
EAGLEの起動時において、以下に示すエラーが発生する場合がある。
Could not initialize GLX bash: abort (core dumped) ./eagle
このエラーメッセージは、EAGLEが必要なグラフィックドライバの読み込みに問題があることを示唆している。
具体的には、MESAライブラリの一部であるradeonsiドライバとswrastドライバが原因でエラーになっている。
MESAライブラリがシステムにインストールされていない、あるいは、ライブラリのバージョンがEAGLEと互換性が無い可能性がある。
この問題を解決するには、まず、EAGLEの起動に必要なMESAライブラリをインストールする。
# SUSE sudo zypper install Mesa-dri Mesa-libGL1 Mesa-devel libGLw-devel
次に、EAGLEのインストールディレクトリにあるlibディレクトリのlibxcb-dri3.so.0ファイル名を変更する。
これにより、システムのMESAライブラリが使用される。
cd <EAGLEのインストールディレクトリ> cd lib # libxcb-dri3.so.0ファイル名の変更 mv libxcb-dri3.so.0 libxcb-dri3_bak.so.0
EAGLEが正常に起動できるかどうかを確認する。
i18n関連のエラー
EAGLEの起動時に、以下に示すようなエラーが発生する場合がある。
Check failed: base::i18n::InitializeICU()
この時、libexecディレクトリにあるicudtl.datファイルを1つ上の階層にコピーする。
cd <EAGLEのインストールディレクトリ> cp libexec/icudtl.dat .