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ただし、静的ライブラリをリンクして使用する場合、開発するソフトウェアは全てLGPLライセンスとなる。<br> | ただし、静的ライブラリをリンクして使用する場合、開発するソフトウェアは全てLGPLライセンスとなる。<br> | ||
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例えば、以下に示すような成果物があるとする。<br> | |||
* LGPLのライブラリ | |||
* LGPLのライブラリを使用した実行ファイルおよびライブラリ | |||
*: 開発者が開発したファイル | |||
* 結合された成果物 | |||
*: 開発者が開発したファイルとLGPLのライブラリを併せて配布する場合 | |||
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この時、<u>LGPLライブラリを動的リンク</u>した実行ファイルおよびライブラリを開発する場合は、以下に示すような事柄を守る必要がある。<br> | |||
* 遵守すること。 | |||
** 配布物に含まれるLGPLのライブラリの改変を許す。 | |||
** 開発者が開発したものも含めて、リバースエンジニアリングを許す。 | |||
** LGPLのライブラリを使用していること、および、LGPLのライブラリがLGPL v2.1またはLGPL v3で保護されていることを配布物のファイル群のどこかで告知する。 | |||
** 配布物にLGPL v2.1またはLGPL v3の文書を添付する。 | |||
** 実行ファイルの実行中にコピーライトの告知を表示する場合は、LGPLのライブラリの著作権の告知、および、LGPLの文書の所在(配布物のどこにあるかということ)を表示する。 | |||
*: <br> | |||
* 許可されていること。 | |||
** 有償で配布してもよい。 (GPLでも許可されている。(GPL v3 4章)) | |||
** LGPLのライブラリを除く箇所(開発者が開発した箇所)について、再配布を禁止してもよい。 | |||
** ソースコードを非公開にしてもよい。 | |||
** 改造を禁止してもよい。 | |||
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LGPLのライブラリをリンク(動的リンクや静的リンクを問わず)した実行ファイルおよびライブラリを開発する場合は、以下に示すようなライセンスファイルを作成する。<br> | |||
* License.txtファイル | * License.txtファイル | ||
*: プロジェクトのトップディレクトリ等にLicense. | *: プロジェクトのトップディレクトリ等にLicense.txtファイル等を作成して、自身のソフトウェアのライセンスを記載する。 | ||
* ThirdPartyLicenseディレクトリ | * ThirdPartyLicenseディレクトリ | ||
*: 各ライブラリごとにテキストファイルを作成して、使用しているライブラリのライセンスを列挙する。 | *: 各ライブラリごとにテキストファイルを作成して、使用しているライブラリのライセンスを列挙する。 | ||