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MySoftware.depends = MyLibrary | MySoftware.depends = MyLibrary | ||
MyLibrary.subdir = lib | MyLibrary.subdir = lib | ||
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==== DESTDIR ==== | |||
生成したターゲットファイルの生成先を指定する。<br> | |||
<u>変数<code>DESTDIR</code>は、インストールディレクトリではなく、ビルドした結果のバイナリファイルが配置される場所である。</u><br> | |||
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==== DEFINES ==== | |||
ビルド時に追加されるプロプロセッサ(<code>#define</code>で定義される)を格納する。<br> | |||
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==== DEPENDPATH ==== | |||
依存関係を解決するため、<code>qmake</code>コマンドが検索するディレクトリのリストを指定する。<br> | |||
ソースコードにインクルード(<code>#include</code>)したヘッダファイルを、<code>qmake</code>コマンドがクロールする時に使用される。<br> | |||
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変数<code>INCLUDEPATH</code>では、変更される可能性の低い外部ライブラリのヘッダファイルまで検索する場合は時間が掛かる。<br> | |||
そのため、外部ライブラリのヘッダファイルを使用する場合は、変数<code>DEPENDPATH</code>を使用した方がよい。<br> | |||
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==== VPATH ==== | |||
<code>qmake</code>コマンドが開くことができないファイルのパスを指定する。<br> | |||
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例えば、<code>qmake</code>コマンドが変数<code>SOURCES</code>を検索している時、開くことができないエントリを見つけた場合、<br> | |||
変数<code>VPATH</code>のリスト全体を検索して、自分自身でそのファイルを見つけることができるかどうかを確認する。<br> | |||
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==== VERSION ==== | |||
変数<code>TEMPLATE</code>に<code>app</code>が指定されている場合はソフトウェアのバージョン番号、<br> | |||
変数<code>TEMPLATE</code>に<code>lib</code>が指定されている場合はライブラリのバージョン番号を指定する。<br> | |||
例. | |||
win32:VERSION = 1.2.3.4 # <メジャー番号>.<マイナー番号>.<パッチ番号>.<ビルド番号> | |||
else:VERSION = 1.2.3 # <メジャー番号>.<マイナー番号>.<パッチ番号> | |||
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Windowsでは、変数<code>RC_FILE</code>と変数<code>RES_FILE</code>が設定されていない場合、.rcファイルの自動生成をトリガする。<br> | |||
生成される.rcファイルには、FILEVERSION項目とPRODUCTVERSION項目にメジャー、マイナー、パッチレベル、ビルド番号が記入される。<br> | |||
各番号は0から65535までの範囲である必要がある。<br> | |||
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