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== PinePhone本体へのインストール == | == PinePhone本体へのインストール == | ||
==== Tow-Boot ==== | |||
2022年4月3日以降、Mobianのイメージとインストーラには、デバイス固有のU-Boot(ブートローダ)が含まれていない。<br> | |||
また、現在、MobianではU-Bootがサポートされていない。<br> | |||
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そのため、ブートローダがインストールされていない場合、PinePhoneにTow-Bootをインストールすることが必要となる。<br> | |||
PinePhoneではeMMCにインストールすることを推奨、PinePhone ProではSPIにインストールすることが推奨される。<br> | |||
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<u>Tow-Bootは、MobianをPinePhoneにインストールする前に行う必要がある。</u><br> | |||
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また、Tow-Bootは、JumpDriveの機能も備えている。<br> | |||
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# 最新のTow-Bootをダウンロードする。 | |||
#: 最新のTow-Bootを[https://github.com/Tow-Boot/Tow-Boot/releases Github]からダウンロードする。 | |||
#: PinePhoneの場合 : pine64-pinephoneA64-YYYY.MM-XXX.tar.xz | |||
#: PinePhone Proの場合 : pine64-pinephonePro-YYYY.MM-XXX.tar.xz | |||
#: <br> | |||
# ダウンロードしたファイルを解凍して、解凍したディレクトリに移動する。 | |||
#: PinePhoneの場合、SPIフラッシュが存在しないため、mmcboot.installer.imgを使用する。 | |||
#: PinePhone Proの場合、SDカードにspi.installer.imgを使用する。 | |||
#: <br> | |||
# SDカードにtow-bootのイメージを書き込む。 | |||
#: <u>Tow-BootのイメージをSDカードに書き込む</u>。(<code>dd</code>コマンドやBalena Etcher等のソフトウェアを使用する) | |||
#: <br> | |||
#: <code>dd</code>コマンドの例 | |||
#: PinePhoneの場合 : <code>sudo dd if=mmcboot.installer.img of=/dev/XXX bs=1M oflag=direct,sync status=progress</code> | |||
#: PinePhone Proの場合 : <code>sudo dd if=spi.installer.img of=/dev/XXX bs=1M oflag=direct,sync status=progress</code> | |||
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PinePhone Proの起動順序は、SPI -> eMMC -> SDカードの順である。<br> | |||
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Tow-Bootインストーライメージを使用してインストールするために、デフォルトの起動順序が使用されないようにする必要がある。<br> | |||
これは、Pinephone Pro(Explorer Edition以降)の場合、REボタンを長押しすることにより、行うことができる。<br> | |||
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Tow-BootをSPIにインストールすることにより、Pinephone ProはOSのストレージと競合することなく、標準規格に準拠したブートが使用できる。<br> | |||
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PinePhone Proの電源を切り、SDカードを挿入した後、Pinephone Proの[RE]ボタンとボリュームの[−]ボタンを同時押下して、電源を入れる。<br> | |||
<u>※注意</u><br> | |||
<u>起動直後において、PinePhone Proが振動してLEDが赤く点灯するまで(その後、LEDが黄色に点灯する)、[RE]ボタンとボリュームの[−]ボタンを同時押下し続ける必要があることに注意する。</u><br> | |||
<u>PinePhone Proを充電しながら行うことを推奨する。</u><br> | |||
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インストーラGUIが起動するので、[Install Tow-Boot to SPI]を選択する。<br> | |||
この時、インストール前にストレージを消去する必要は無い。<br> | |||
ストレージの消去は、Tow-Boot(またはSPIパーティションにインストールされた他のプラットフォームのファームウェア)のアンインストールに使用することができる。<br> | |||
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インストール完了後、SDカードを取り出す。<br> | |||
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==== JumpDrive ==== | ==== JumpDrive ==== | ||
内蔵のeMMCは、postmarketOSのDanct12とMartijnによるJumpDriveユーティリティを使用してOSを書き込むことができる。<br> | 内蔵のeMMCは、postmarketOSのDanct12とMartijnによるJumpDriveユーティリティを使用してOSを書き込むことができる。<br> | ||
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# PinePhoneの電源を投入して、eMMCから起動する。 | # PinePhoneの電源を投入して、eMMCから起動する。 | ||
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== MicroSDカードへのインストール == | == MicroSDカードへのインストール == | ||
LinuxディストリビューションをMicroSDカードにインストールすることにより、PinePhoneにインストールせずにOSを試すことができる。<br> | LinuxディストリビューションをMicroSDカードにインストールすることにより、PinePhoneにインストールせずにOSを試すことができる。<br> |