「電子回路 - 保護回路」の版間の差分

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== 概要 ==
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図1の回路は電圧を自動的に検出して、3.3[V]対応のPCI等のバスを5[V]振幅の信号から保護する回路である。<br>
== バスを保護する回路 ==
下図の回路は電圧を自動的に検出して、3.3[V]対応のPCI等のバスを5[V]振幅の信号から保護する回路である。<br>
保護ダイオードや終端抵抗を用いて、適切な終端電圧を設定すれば、1バスサイクル以内でバスの信号振幅をある値に設定する回路としても使える。<br>
保護ダイオードや終端抵抗を用いて、適切な終端電圧を設定すれば、1バスサイクル以内でバスの信号振幅をある値に設定する回路としても使える。<br>
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このICと5[V]のバスを搭載するカードなどを接続すると、ICに損傷を与えてしまう。<br>
このICと5[V]のバスを搭載するカードなどを接続すると、ICに損傷を与えてしまう。<br>
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図1では、過電圧を検出した場合にブザーを鳴らすとともに、システムに対して誤り検出信号を出力する。(PCI_AD10を入力信号に用いた)<br>
下図では、過電圧を検出した場合にブザーを鳴らすとともに、システムに対して誤り検出信号を出力する。<br>
過電圧を検出した場合、ブザーを鳴らすとともにシステムに対して誤り検出信号を出力する。(PCI_AD10を入力信号に用いている)<br>
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[[ファイル:Protection Circuit 1.png|フレームなし|中央]]
<center>図. 過電圧を知らせる回路</center><br>
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図1の回路は、1バスサイクル以内で、振幅が3.3[V]より大きな信号を正確に検出する。<br>
上図の回路は、1バスサイクル以内で、振幅が3.3[V]より大きな信号を正確に検出する。<br>
過電圧を検知した時は、アラームとリセット信号を出力して、ユーザとシステムの両方に知らせる。<br>
過電圧を検知した時は、アラームとリセット信号を出力して、ユーザとシステムの両方に知らせる。<br>
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この回路の特徴は4つある。<br>
この回路の特徴は4つある。<br>
1つ目は、同期して過電圧を検出できるので、信号がオーバーシュートによって電圧が高くなっても、アラームを出力しない点。<br>
* 同期して過電圧を検出できるため、信号がオーバーシュートにより電圧が上がってもアラームを出力しない。
2つ目は、バスに対してインピーダンスが高く、容量が小さい負荷として動作する。<br>
* バスに対してインピーダンスが高く、容量が小さい負荷として動作する。
3つ目は、過電圧を検出した場合に、システムを自動的にシャットダウンできる。<br>
* 過電圧を検出した場合に、システムを自動的にシャットダウンできる。
4つ目は、応答時間が1バスサイクルよりも短い。<br>
* 応答時間が1バスサイクルよりも短い。
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この回路は、米Equator Technologies社の動作電圧が3.3[V]のプロセッサMAP-CAファミリーと組み合わせて動作を確認した。<br>
この回路は、米Equator Technologies社の動作電圧が3.3[V]のプロセッサMAP-CAファミリーと組み合わせて動作を確認している。<br>
動作電圧が3.3[V]以下のシステムにも適用できる。<br>
動作電圧が3.3[V]以下のシステムにも適用できる。<br>
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イクエーター社の最新チップは、動作電圧が3.3[V]であっても5[V]振幅の信号に耐えられる。<br>
イクエーター社の最新チップは、動作電圧が3.3[V]であっても5[V]振幅の信号に耐えられる。<br>
しかし、動作電圧が1.8[V]や2.5[V]のこの他のチップでは保護が必要だ。<br>
しかし、動作電圧が1.8[V]や2.5[V]のこの他のチップでは保護が必要である。<br>
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IC3には、伝搬遅延時間TPDが4.5[ns]と短い米Maxim Integrated Products社の比較器IC MAX999を用いた。<br>
IC3には、伝搬遅延時間TPDが4.5[ns]と短い米Maxim Integrated Products社の比較器IC MAX999を使用している。<br>
PCIバス信号線のうち、PCI_AD10と1.88[V]の基準電圧を常に比較している。<br>
PCIバス信号線のうち、PCI_AD10と1.88[V]の基準電圧を常に比較している。<br>
この基準電圧であれば、5[V]信号が3.3[V]の保護ダイオードでクランプされたときの電圧か、通常の3.3[V]の動作電圧かを判別できる。<br>
この基準電圧であれば、5[V]信号が3.3[V]の保護ダイオードでクランプされたときの電圧か、通常の3.3[V]の動作電圧かを判別できる。<br>

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