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== 概要 == | == 概要 == | ||
EEPROM (Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory) は、電気的に消去、書き込み可能な不揮発性メモリの1種である。<br> | |||
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EEPROMの主な特徴を以下に示す。<br> | |||
* 不揮発性 | |||
*: 電源を切ってもデータを保持できる。 | |||
* 書き換え可能 | |||
*: データの消去と書き込みを電気的に行うことができる。 | |||
* バイト単位のアクセス | |||
*: バイト単位でデータの読み書きが可能である。 | |||
* 書き換え回数の制限 | |||
*: 一般的に、100万回程度の書き換えが可能である。 | |||
* 低速 | |||
*: フラッシュメモリ等と比較して、読み書きの速度が遅い。 | |||
* シリアル通信 | |||
*: I2CやSPI等のシリアル通信インターフェースを使用して、マイクロコントローラと通信する。 | |||
* 容量 | |||
*: 数[Kbit]〜数[Mbit]までの容量のデバイスが存在する。 | |||
* 用途 | |||
*: 設定情報や較正データの保存、データロガー、小容量のデータ保存等に使用される。 | |||
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EEPROMは、マイコンのシステムで、不揮発性のデータ保存が必要な場合に広く使用されている。<br> | |||
フラッシュメモリと比較して書き換え回数が多く、バイト単位のアクセスが可能な点が特徴である。<br> | |||
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ただし、書き換え速度が遅く、大容量のデータ保存には向かない。<br> | |||
また、書き換え回数にも制限があるため、頻繁に更新されるデータの保存には適していない。<br> | |||
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したがって、用途に応じて、EEPROM、フラッシュメモリ、SRAM等の他のメモリデバイスを使い分ける必要がある。<br> | |||
マイコンの内蔵メモリでデータ保存が可能な場合は、外付けのEEPROMを使用しないこともある。<br> | |||
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EEPROMは、マイコンのシステムにおいて、小容量の不揮発性データ保存が必要な場合に重要な役割を果たすデバイスである。<br> | |||
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